目次
その時は突然に
事故発生まで
1月15日。11の週の平日はずっと雪や凍結で、自転車に乗るのを控えていました。
平日はずっとランニングしておりましたが、土曜日はようやく晴れ。
やっと自転車に乗れる!と喜び勇んで、朝の寒さがひと段落した心地よい陽気のなか乗り出しました。
土曜日の練習は、普段通り2km強の坂を5本の予定でした。麓について、ラップを切って1本目を開始。
アベレージ330wを目安に踏みすぎず緩めすぎずで淡々と登りだしました。
事故の発生
スタートから2km弱走ったあたり。
急坂がひと段落し、つかの間の平坦にかかりシフトアップして加速しました。
アベレージは依然330w台。心拍も180程度でまだ余力を残しておりました。いい感じだなと思いながら、次の急坂へ突入…する手前で、いきなり。
本当にいきなり。
ガシャン、というけたたましい音が後輪側から響きました。そして、一気にペダルのトルクが抜けました。
停車して右下を見ると、宙に浮いているディレイラー。
ディレーラーハンガーの曲がりが大事故に繋がることはよく承知しているので、常日頃から曲がっていないかはよく確認していました。
また、変速もそれまで特段不良はありませんでした。
インナーローにかかっている状況でもなく、何故だろう?と頭の中が疑問符だらけに。
道路から外れて、とりあえず車体を逆さにしてみました。
チェーンがスポークとスプロケットの間に噛んでおり、ディレーラーはフレームからもぎ取られています。
クイックが邪魔でフレームの状態がよく分からなかったので、ホイールを外してみました。
すると、ディレイラーハンガーだけではなくフレームが割れていることが判明しました。
フレームの割れに気づいた時の正直な感想。
悲しいとか、憤りとか、キュッと胸が詰まるような感じとか、その手のは全くありませんでした。
自分の中から出たのは、やれやれ、という感じの笑い。
一線超えると人間、笑ってしまうようです。
ホイールを取り付けなおして、登ってきた坂をくだりました。
そして、ちょうど麓のところで一緒に練習する予定だった方と鉢合わせしたので顛末をお伝えし、帰途へ。
330wからダダ下がっていくラップ平均PWを横目に見つつ歩き、風で冷えていく身体を温めながら、2km程離れた家に帰宅しました。
破損部位の詳細と破損の原因
変速不良は考えにくかったため、なぜ破損したかさっぱりわかりませんでした。
しかし、改めてリアディレーラーを見て判明。プーリーに木片が挟まっていました。
高速で回転するプーリーにどうして木片が挟まったのかはわかりませんが、木片が挟まったことでプーリーがロック→チェーンが詰まったままペダルを踏んでしまったことでリアディレーラーがもぎ取られた、という状況のようです。
大方の整備を自分でする筆者としては、整備不良ではなさそうなことだけが僅かに救いでした。自分の至らなさが理由で自転車を壊してしまったのであれば悲しすぎます。
避けようがあったのか、という点については、避けようがなかったと思っています。というより、そう思わないとやっていられません。
路面をしっかり見ていれば…とは言われるかもしれませんが、雪解けで路面が濡れており、木々も散らばった林道で全てを把握して回避するのは土台無理だと思います。
そんな環境下で走らなければいい、と言われてしまうかもしれませんが、練習しない訳にはいきません。
走らなければリスクはゼロですが、走ればこの手のリスクをゼロにはできないものと思っています。
破損部位。リアディレーラーのハンガー取り付け部分が捻れるように破断してしまいました。
割れてしまったフレームの扱い
フレームの修理を考えています
割れてしまったので、そのままでは廃車コースです。
しかし、昨年10月末のレースでの優勝はじめ、そのまま廃車にするのは惜しいほど思い出も詰まった自転車です。
出来れば直したいと考えました。
一緒に練習させていただいている方から、カーボンの修繕を行っているお店をご紹介いただきました。
また、有名なカーボンドライジャパン様に先ずお見積もりをお願いしてみました。
お金と時間は多少かけてでも、何処かで直せればいいなと思っています。
今の感情と今後の自転車生活と
ディレイラーが無様にぶら下がった愛車を見ると流石にくるものはありますが、先ずは直せる可能性に、ちょっとだけでも期待したいと思います。
そして、何よりも大事なのは自転車を続けること。幸いにして通勤に使用しているアルミロードがあるため、昨日は乗り換えて同じ坂を残りの本数分走りました。
愛車が修理から帰ってきた時に乗れもしない身体になっていないよう、修理できないにせよ愛車で培ったフィジカルとスキルを無駄にしないよう、今できる機材で出来る練習をして行きたいと思います。
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