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…グランペール…

ロードバイクのペダルからの異音を解消した話。

目次

ロードバイクのペダルからの異音①はじめに

ロードバイクのペダルからの異音②「どこから」音がしているかは案外わからない

ロードバイクのペダルからの異音③今回の筆者の例

ロードバイクのペダルからの異音④異音解消のコツ

 

ロードバイクのペダルからの異音①はじめに

「異音」は、ある程度長く乗っていると避けては通れない問題かと思います。

こまめに整備を繰り返していればそうそう鳴らないかもしれませんが、忙しかったりするとどうしても乗る頻度に対して整備の頻度は下がりがちになります。

そんな状態で乗っていると、各部の緩みなどを原因として異音が生じてしまう場合があります。

(特に悪条件下での走行を重ねると、トラブルは増えがちです)

異音は放置すると危険なものから、比較的安全性への影響はないものまで様々です。しかし、何より放置して乗ると非常にストレスフルです。

ホイールのラチェット音や変速等の一過的な音を除けば、ロードバイクからはタイヤとチェーンの音しか基本的にしません。体感的にはほぼ無音です。

それが、どこかの緩みにより異音が発生していると、乗っているあいだじゅうぺきぺきぴしぴしと音が響き続けることになります。集中して乗れたものではありません。

このため、速やかに解消するのが楽しい自転車ライフを継続するキモだといえます。

 

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ロードバイクのペダルからの異音②「どこから」音がしているかは案外わからない

異音が鳴ったら、その場所を増し締めするなり、整備し直せばいいだけでしょう…?と思われる方もおられるかもしれません。

そのとおりですが、「その場所」にたどり着くまでに案外時間がかかる場合があります。

例えば、筆者の経験談を挙げると「ダンシングで一定周期で音が鳴っており、体感としてはBB付近から鳴っているように聞こえる」という状態の解消です。

この状態から、クランク、BB、ペダルのトルクの見直しをすべて行いましたが、解消されませんでした。

しかし、フロントホイールのクイックを締め直しすると、嘘のように異音が消えました。BB付近から鳴っているように思えた音は、クイックの締め付けが少しだけ緩かったことによるものだったようです。

「異音がしている場所」を突き止めればあとは直すだけですが、このようなこともあり、「異音がしている場所」を突き止めるのに手間を要することが多々あります。

 

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ロードバイクのペダルからの異音③今回の筆者の例

今回の筆者の例1:状態

異音に気づいたのは、今日のライド中のこと。

斜度のきつい激坂で、大きくバイクを振り、400wを超えるPWで踏むとクランク周りから一定周期でぺきぺきと音がすることに気づきました。

音が鳴る周期はペダリングをしていて、特定方向に脚が来たタイミングです。

また、シッティングだと同じように400w程度を出しても、音はしませんでした。

 

今回の筆者の例2:大体のあたりをつける

音としてはクランク周りで、ダンシングでしか鳴らないのでサドル周りではなさそう。

どこかに脚やその他のものが掠っているような音でもない。

シッティングでは鳴らないから、ねじれる方向に力がかかる際に音が発生していそう。

 

このくらいの考察から、「クランク周り」「クイックレリーズ」「ハンドルまわり」「スプロケット及びRDの固定」のいずれかを疑いました。

 

今回の筆者の例3:クイックレリーズの増し締めを試す

先ずはライド中に、一番お手軽なクイックレリーズの増し締めを試しました。

もとから然程緩いわけではありませんでしたが、もう一段締めて固定してみました。

しかし、異音は全く解消されません。鳴り方が変わるようなこともありません。

以上より、クイックレリーズの締め加減の問題ではなさそうだと判断しました。

 

今回の筆者の例4:クランクの締め付けトルク

帰宅して、真っ先にクランクの締め付けトルクを確認しました。しかし、しっかり規定トルクで締め込まれています。全く問題ありませんでした。

 

今回の筆者の例5:スプロケットの固定

以前一度だけ、スプロケットの固定が多少甘かったがゆえに異音を生じた経験があります。その経験以降しっかり締め込むよう留意してはいますが、一応ホイールを外してスプロケットの固定を確認しました。

しかし、問題ありません。

 

今回の筆者の例6:ハンドル周りの固定

音はクランク付近からのように聞こえますが、他の場所からの異音が、フレーム内で音が反響している場合もあります。

また、ハンドルはダンシングする際に大きくねじれ方向に力がかかる部品です。状況から異音の原因となっている可能性もあるものと考えました。

このため、続けてハンドルとステムの固定を疑ってみました。

 

しかし、締め付けトルクとおりです。全く問題ありませんでした。

 

今回の筆者の例7:解答はペダル

ここまでことごとく疑った各部に異常がないことを確認してきましたが、ここに来て左ペダルを交換し、改めて乗ってみました。

結果、異音は嘘のように収まりました。結論としては、ペダルの締め付けトルクの問題、もしくはペダル自体の問題(おそらくは前者かと思います)という結果になりました。

 

このように、(これは少し回り道をしたような気もしますが)単に「クランク周りの異音」でも解消するのにこのくらいの手数を必要とする場合もあります。

これが、異音解消の難しさです。

 

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ロードバイクのペダルからの異音④異音解消のコツ

異音解消のコツは、「異音の原因を決めつけないこと」「可能性があるものは全部試してみること」です。

「どうせ圧入BBのせいだ…」等と決めつけてしまうと、直せる異音も直せない場合があります。

「可能性」を想像できるのは経験にもよるところが大きいものとは思いますが、音が鳴っている原因として有り得そうなものを柔軟に考えて、ひとつひとつ整備して潰していくのが迂遠なようでいて適切な解決策となります。

自転車屋さんに持っていってもいいですが、ご自身でも作業できる場合も多いので、先ずは(却って壊さない程度に)トライしていただければと思います。

 

 

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