目次
宮城県道192号石巻雄勝線①はじめに
宮城県道192号石巻雄勝線は、石巻市中心部と、山を隔てて海側の雄勝を結ぶ道路です。
筆者は石巻に平成31年から3年住んでいましたが、この宮城県道192号石巻雄勝線は、雄勝峠付近が平成29年から長らく通行止めになっていました。
このため、筆者は住んでいる間にはこの道路を走れずじまいでした。
そんな県道192号石巻雄勝線ですが、今春に至り、ようやく工事が終わり通行止めが解除となりました。
4月23日、本当は「牡鹿半島チャレンジライド」が開催される予定であり、今年も参加させていただく予定としておりました。
しかし、強風予報のためまさかの中止。
筆者は朝5時過ぎ、仙石線始発を仙台駅のホームで待っている時に中止を知りました。
しばし唖然としましたが、切符も買った後(女川線がSuica使用不可のため、最初から切符で入場)であり、折角輪行袋に詰めたのに勿体ないなと思った上、午前中はまだ走れそうな風速の予報であったため、石巻まで行って県道192号石巻雄勝線を走ってみることにしました。
宮城県道192号石巻雄勝線②アクセス(真野側)
石巻に住んで長い方だとよくご存知なのでしょうが、筆者のように数年住んでいただけで、かつ真野のあたりの土地勘があまりない人間だとアクセスに迷います。
実際「だいたいこっちかな…?」で走っていたところ、迷って数キロ無意味に走りました(笑)
帰ってきた後に改めて地図を見て、アクセスをまとめるとこのようになります:
石巻市街を北に抜けて開北橋で旧北上川を渡り、渡って少し行ったところのセブンイレブンがある十字路を右折して稲井沢田線に入ります。
稲井沢田線を直進し、渡波稲井線との交差で左折します。
△左折する交差点
そこから水路沿いの道路を進み、次の十字路で右折します。
△右折する交差点
右折することで県道192号石巻雄勝線に入れます。あとは、道なりに進むだけです。
なお、幾つか分岐がありますが迷いそうな分岐には青看板が設置されています。青看板で「雄勝」と記された側の分岐を選べば県道から外れることはありません。
宮城県道192号石巻雄勝線③アクセス(雄勝側)
雄勝側からのアクセスは比較的わかりやすく、雄勝ローズファクトリーガーデンがある交差点から西を目指せばよいです。
△右手が雄勝ローズファクトリーガーデンです。真っ直ぐ続く道が県道192号線となります。
雄勝側から走った場合も、数か所に分岐があります。
しかし、迷いそうな分岐には青看板が設置されておりますので、青看板に従って進めば県道を外れることは無いかと思います。
宮城県道192号石巻雄勝線④雄勝峠ヒルクライム
真野側、雄勝側どちらから登っても概ね20分強で登りきれる、ちょうどいい長さの峠です。
真野側からだと概ね7km弱、獲得標高が400m弱で平均勾配が5.5パーセント程度。
雄勝側からだと6.8km程度で350m程度登り、平均勾配が5パーセントちょっとです。
実際に走った感じとしてもこの数値から受ける印象を大きく裏切るようなことはなく、斜度の大きい坂は少なく基本的に淡々と登っていくような峠です。
つづら折れの内側を回るときだけダンシングするくらいで、それ以外はほぼシッティングで走っていけるような、そんなコースになります。
石巻だと本格的なヒルクライムスポットとしては上品山がありますが、上品山より難易度は優しめです。
否応なく高PWを要求されるような激坂は無いため、ヒルクライムがあまり得意でない方でも比較的登りやすいかと思います。
景色は全く変わり映えがせず山頂もパッと見では分かりづらいです。
山頂から真野側に少しくだったところに景色が多少開けるポイントがありますが、上品山などのような広がりをもった絶景という訳ではありません。
道路は流石に修繕直後だけあってとても綺麗です。多少枯れ枝が散っているくらい。
折角直った直後ですが自動車の通行は僅少で、真野側から雄勝に抜けて折り返して戻ってくるまでの間にすれ違ったのは5台に至らなかったと思います。
カーブミラーのないコーナーが大変多いので、走る際はその点にはお気をつけください。上記の通り自動車は少ないですが、皆無ではありません。
宮城県道192号石巻雄勝線⑤さいごに
この峠自体は割と色んなところにありそうな感じの峠であり、特段の絶景がある訳でもありませんが、この峠が再通したことにより雄勝方面へのアクセス性が格段に良くなったなと感じるところです。雄勝ってこんなに近かったんだ…と驚いたくらいです。
雄勝は海沿いの閑静な道が続く風光明媚な土地で、(アップダウンは多いですが)自転車にはとても適した環境です。石巻に御来訪の際は、ぜひこの峠を抜けて雄勝方面にも足を伸ばしていただければ…と思います。