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シマノの冬用サイクルグローブ「INFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」を使用してみた感想。

目次

シマノの冬用サイクルグローブ①はじめに

シマノの冬用サイクルグローブ②SHIMANOについて

シマノの冬用サイクルグローブ③「INFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」のスペック

シマノの冬用サイクルグローブ④防寒性能

シマノの冬用サイクルグローブ⑤操作感、つけ心地

シマノの冬用サイクルグローブ⑥さいごに

 

シマノの冬用サイクルグローブ①はじめに

寒さもより一層増して、つらい時期となってきました。

筆者在住の宮城県では、最低気温が氷点下を下回る日が当たり前になってきました。

サイクリストには、辛い季節です。ひと昔まえと異なり、ZWIFTに代表されるインドアトレーニングが普及してはいますが、ローラーが好きなサイクリストばかりでもないでしょう。

少なくとも筆者はZWIFTを使っていてもローラーはあまり好きではなく、可能なら実走したいと思ってしまうたちです。

 

そんな筆者のようなサイクリストに立ちはだかるのが「末端冷え」です。

身体の中央部の保温は比較的簡単ですが、ロードバイクに乗っていて辛いのは手足の冷えです。

手足の冷えに対して的確な対処が出来ないと、足がしもやけになったり、手については最悪の場合ブレーキが握れなくなりかねないこともあり、安全に関わります。

このため、末端冷えの対処は重要となります。

 

筆者は4年ほど、MAVICの冬用グローブを使用していました。しかし、経年劣化で破れが生じ、防風素材がなんの意味もなさない状態になってしまっていたので、この度買い替えました。

今回購入したのが、シマノの冬用サイクルグローブINFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」です。

 

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シマノの冬用サイクルグローブ②SHIMANOについて

このブログは初心者の方がご覧になることも想定していますので、先ずはシマノ(SHIMANO)の概要から。自転車歴が長い方は読み飛ばしていただければと思います。

SHIMANOは、日本は大阪府に本拠を置く、自転車部品や釣具を製造しているメーカーです。自転車部品についていえば、変速関係部品一式「コンポーネント」は、廉価な車体から高価な車体まで、オンロードの自転車では圧倒的なシェアを誇ります。

ママチャリでもSHIMANOの部品を使用せずに組んでいる車体は、最廉価の車体を除けば珍しいでしょう。5万円程度のクロスバイクからハイエンドのロードバイクまで、スポーツバイクの世界でも幅広く使用されています。

 

プロレースにも、長年にわたり機材供給しています。記録としては抹消ですが、TDFでSHIMANOのコンポーネントを用いてはじめて優勝したのは、1999年のランス・アームストロング。例を挙げれば枚挙にいとまがないほど、古今幾多のプロチームをサポートしています。

直近で言えば、直近のTDF優勝者であるヴィンゲゴーが所属するユンボ・ヴィスマは、昨年のTDFではSHIMANOのコンポーネント等を使用していました(今年はSRAMにスイッチ)。

また、ここ3年で2回のTDF優勝を収めているポガチャルが所属するUAEは、これまでカンパニョーロのグループセットを使用していましたが、今年はSHIMANOを使用します。

 

SHIMANOはコンポーネントだけでなく、ホイールや、今回紹介するウェア等、自転車関係の部品を幅広く製造しています。

世界でも随一のシェアを誇る自転車関係メーカーの製品だけあって、過度の冒険をしないものの手堅く作られた高品質な製品を多く世に送り出しています。

筆者も、今回紹介するグローブのほか、シューズカバーやシューズ等、コンポーネント以外にも様々なSHIMANO製品を愛用しています。

 

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シマノの冬用サイクルグローブ③「INFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」のスペック

「INFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」①想定温度

先ず重要な想定温度ですが、「-5℃〜0℃」とされています。

「0℃対応」とされたグローブは各社からリリースされていますが、0℃未満対応と公式に打ち出されたグローブは数が少なく、その点を重視して購入しました。

 

「INFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」②お値段

筆者は、先日私事で東京に行った際に来訪したワイズロード新橋店で購入しました。ワイズロードでは7,150円(税込み)。シマノのHPにはお値段の記載がありませんが、恐らく定価かと思われます。

冬用ウェアは概して高価で、グローブについても0℃対応だと1万円弱が多い印象です。そのようななかで、「INFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」は競合製品より2,000円以上安価で、お得感があります。

 

「INFINIUM™ PRIMALOFT® グローブ」③構造

自転車という走行中常に風を受ける環境を想定し、ゴアテックス素材の防風素地が使用されています。

また、自転車という指先を使う環境下ではミトンにすることが出来ないため、5本指独立の手袋となりますが、指が独立する関係上指先が冷えやすいです。

指先冷えに対しては、「PrimaLoft® Gold 200」インサレーションを使用。保温性に優れた素材を使用することで、冷えを予防することを試みています。

裏地はポリエステル。また、タッチパネル対応になっています。

色は三色展開で、サイズはS〜XXLの展開です。筆者は男性としては標準的な手の大きさだと思いますが、Mサイズを購入しました(ご購入の際は、試着をおすすめします)。

(裏面)

 

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シマノの冬用サイクルグローブ④防寒性能

さて、ここからは実際の使用感です。

先ずはいちばん重要な、防寒性能

結論から言うと、このグローブ単体での走行では、外気温2℃あたりで手が寒くなりました。-5℃〜0℃対応ですが、停車時の外気温は耐えられても、ときに40km/hを超える速度で走るロードバイクの体感温度はかなり低い(※)ため、カバーできる範囲を超えてしまっているようです。

ただ、2℃くらいであれば耐えられないほどではなく、冷たさに多少不快感を覚えるという程度

たまに停車して引き抜いて手を擦ったり、吐息で温めたりすれば問題ないかというくらいです。

薄手の手袋と2枚重ねすれば0℃付近でも問題なかったため、気持ち余裕を持った大きさを選ぶと良いかと思います。

 

…筆者は東北在住故にこのようなシビアな感想になりますが、関東以南にお住まいの方で日中しか乗らないのであれば、ほとんどの場合は問題ないかもしれません。

また、寒暖の感じ方はひとにより異なるかと思いますので、あくまでご参考程度に。

参考まで、筆者は手が冷たいと言われることが多いのですが、そのあたりから推測するに恐らくは末端冷えしやすい方だと思われます。

 

※とても大雑把な計算をすれば、風速1mで体感温度は1℃下がると言われるため、時速30km/h≒秒速8mで走っていると体感温度は-8℃→外気温2℃なら体感温度は-6℃程度…?

実際は体幹部が温まっているため、末端を除く全身としてはそれほどの寒さを感じないものと思われます。

 

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シマノの冬用サイクルグローブ⑤操作感、つけ心地

シマノの製品だけあって、STIレバーを操作しにくい等のストレスは少ないです

(レバーを上から)

勿論薄いグローブに比べれば、ダイレクト感は大きく落ちます。

握りも大きくなるため、手の小さい方であればレバーのリーチアジャストの調整等が必要になるかもしれません。

ただ、防寒性能を考えれば妥協できる範囲だと思います。

(下ハンブレーキは素手比で指の1関節弱くらい遠くなります)

(参考素手 ※丸ハンドルの為一般的なアナトミックシャローよりブレーキが近いです)

 

(レバー下側に指3本は入りません…)

(参考素手)

ちなみに筆者はカンパニョーロ(古いヴェローチェ)も使用していますが、カンパもシフト・ブレーキとも問題なく操作できます。

カンパで組んだ自転車にシマノのグローブで乗るのはどうなんだという声が聞こえてきそうではありますが、使用そのものについては問題ありません。

 

つけ心地としては、ポリエステル素材ですが、少しだけ有機的なふわっとした柔らかさがあります。手触りは、筆者としては好きです。

細かい動作、例えばスマホの操作や財布から小銭を取り出すなどは流石に難しいですが、大きなストレスを感じるような可動域の制限はありません。

 

スクリーン操作可能ですが、上記のとおりスマホの細かい操作は難しいです。

指認証も使えないうえ、アイウェアを使用していると顔認証も場合によっては難しいと思われ、パスコード入力を必要とすることが多くなることと思いますが、その時点で外したくなります。

このグローブをつけたまま出来るのは、パスコードを使用しないで使えるカメラのシャッターを押す程度かと思います。

 

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シマノの冬用サイクルグローブ⑥さいごに

いかがでしたでしょうか。

寒暖の感じ方はひとにより異なるためあくまで筆者の場合ですが、筆者の場合、このグローブ単体では氷点下のライドは難しいです。ただ、薄手のグローブ併用で何とか耐えられるというところです。

操作感などは問題なし。スクリーン操作は致し方ない範囲でしょう。

概して、お値段に対して高品質な、コスパのよい製品だと感じています。手の冷えにお悩みの方がおられましたら、ぜひご購入をご検討いただければと思います。

 

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