目次
ロードバイクのブレーキに手が届かない!①ロードバイクとブレーキレバー
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!②対処法1:薄手バーテープを使う
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!③対処法2:パッドなしグローブを使う
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!④対処法3:ブレーキレバーのリーチアジャストを調整
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!⑤対処法4:ブレーキレバーのセッティング角度を変更
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!⑥対処法5:丸ハンドルを使う
ロードバイクのブレーキに手が届かない!①ロードバイクとブレーキレバー
ロードバイクは、ドロップハンドルという湾曲した形状のハンドルを特徴とします。
このドロップハンドルの曲がりはじめ、通称「肩」と呼ばれる部分にブレーキレバーを取り付けします。
ブレーキレバーは、レバーの上から、もしくはハンドルの下側から引けるようになっています。
しかし、特にハンドルの下側からのブレーキ操作について、手が届かないとお悩みの方が多い印象にあります。
この記事では、そうした方に向けて、下ハンドルからブレーキを引けるようにするためのポイントを解説します。
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!②対処法1:薄手バーテープを使う
純正では、かなり分厚いバーテープが巻かれていることも多々あります。
分厚いバーテープは一般に振動吸収性を高めてくれますが、ハンドルの握りが太くなるのもまた事実です。
ハンドルの握りが太くなると、ブレーキレバーに向けて指を伸ばせる距離も少なくなってしまいます。
薄手のバーテープは、厚手のバーテープに比べれば振動吸収性は下がることが多いものの、ハンドルはしっかり握れるようになります。
そして、下ハンドルからブレーキレバーに指を伸ばすとき、厚手のバーテープを使用している場合よりもブレーキレバーに指がかかりやすくなります。
△筆者愛用の薄手バーテープ「VIVA コットンテープ」
筆者としておすすめなのは、「コットン」のバーテープです。
VIVAのコットンバーテープは、お手頃なお値段で入手でき、手触りもよいです。
振動吸収性は低いですが、ダイレクト感の高さには特筆すべきものがあります。
厚手のバーテープを使っている時より自転車を通じたロードインフォメーションがよりスムースに手に伝わるようになるため、安心感を持って自転車に乗れるようになります。
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!③パッドなしのグローブを使う
ロードバイクに乗るとき、手を保護する観点からグローブを着用するかと思います。
このグローブも、パッドが厚いとハンドルの握りが浅くなる原因となります。
パッドが無いか、限りなく薄いグローブを選択すると、下ハンドルからブレーキレバーへの指のアクセスが多少なりとも良くなります。
ただ、当然といえば当然ですが、パッドが少ないグローブは振動吸収性が落ちます。その点は留意してください。
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!④対処法3:ブレーキレバーのリーチアジャストを調整
ここ数年のSHIMANO STIレバーであれば、ブレーキレバーに仕込まれているネジを回すことで、ブレーキレバーをハンドルに近づけることが可能です。
この調整(リーチアジャスト)を行うことで、下ハンドルからブレーキレバーに指がかかりやすくなります。
ただ、レバーを手前に近づけすぎると、ブレーキレバーの腹の部分に指をかけにくくなります。
下側に指を3本掛けてダンシングするような機会が多い方だと、近づけたレバーが邪魔に感じられることもあるかと思います。
人を選ぶ調整ではありますが、御自身の乗り方でレバーを近づけても問題なければ、調整すると良いでしょう。
△リムブレーキのレバーの場合は、ブラケットのカバーをグイッとめくると調整ネジが出てきます。ドライバーで回して調整しましょう。
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない!⑤対処法4:ブレーキレバーのセッティング角度を変更
STIレバーが上を向くように取り付けていると(通称かち上げ)、ブレーキレバーもハンドルから離れます。
レバーを水平に近づけていくと、ブレーキレバーもハンドルに近づいてゆきます。
レバーを水平に近づけるとリーチが伸びる(=ブレーキレバーが遠くなる)ため、ライディングのポジションそのものを変更する事にはなりますが、レバーを水平に近づけることで下ハンドルからのブレーキは握りやすくなります。
STIレバーが近く感じられるような場合であれば、この調整を試してみても良いかと思います。
△水平よりごく僅かに上向きにして取り付けしています
ロードバイクのブレーキレバーに手が届かない⑥対処法5:丸ハンドルを使う
個人的にいちばんおすすめなのが、この「丸ハンドルを使う」です。
△丸ハンドル
現在、ロードバイクを完成車で購入すると、必ずと言っていいほどアナトミックシャロー形状のハンドルが付いてきます。
△アナトミックシャロー形状のハンドル
しかし、このアナトミックシャロー形状のハンドルよりも、所謂丸ハンドルの方が下ハンドルからのブレーキレバーは格段に近くなります。
△手前がアナトミックシャロー、奥が丸ハンドル。
アナトミックシャロー(緑の矢印)は、STIレバー取り付け部分から下が一気に手前側に向けて湾曲する一方で、丸ハンドル(赤の矢印)は一旦真下に伸びたあとで緩やかに手前側に向けて曲がっていきます。
この差が、ブレーキレバーとハンドルの距離の差を生みます。
丸ハンドルに対し、敷居が高いように思われる方もおられるかもしれません。
確かにアナトミックシャロー形状のドロップが浅いハンドルは初心者でも使いやすいと言われる一方で、丸ハンドルは玄人向け等と言われることも多いですが、丸ハンドルこそ初心者でも使いやすいハンドルだと筆者としては思っています。
筆者も、ドロップハンドルを使いはじめた時から丸ハンドルを使用し続けています。
筆者は7年の長きにわたり丸ハンドルユーザーですが、たまにアナトミックシャローのハンドルを使うと手がすっぽ抜けそうで怖いなと感じます。
おそらく慣れの範疇なのでしょうが、初心者の方にも、そのように感じる方がおられるのではないでしょうか。
丸ハンドルは下ハンドルの奥まで手を突っ込める上、下ハンドルの水平部分が長いため、下ハンドルを安心して持てます。
△リーチアジャストを全く使っていませんが、一関節以上残して余裕で指が掛かります。
アナトミックシャローからの入れ替えで個人的におすすめなのは「リッチー ネオクラシック」です。
リーチ、ドロップとも一般的なアナトミックシャローのハンドルと大差はなく、STIレバーとハンドルの方の部分に大きな段差ができるようなこともないため、自然に移行出来るかと思います。
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いかがでしたでしょうか。
ドロップハンドルの下ハンドルからブレーキに指がかからないとお悩みの方は多いように見受けられますが、手の大きさの問題はあるにせよ、セッティング等を見直すことである程度改善出来る事も多々あります。
今回この記事でご紹介させていただいた方法をご参考に、下ハンドルを安心して持てるようになる方が増えれば幸いです。