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SHIMANO105 di2がリリースされるか、考えてみる。

SHIMANO105  di2がリリースされると専らの噂です。

105グレードのdi2は、di2が初出となった79世代の5700の頃から何度も噂になってはいるものの、未だ実現していません。今回も噂のみで終わる可能性もあります。

この記事では、105 di2のリリースの可能性や、機械式が併売されるかについて筆者なりに考察してみます。

目次

はじめに(初心者の方向け):SHIMANO105及びdi2とは?

105 di2がリリースされそうな理由:これまでと違うR9200世代

105 di2がリリースされた場合、機械式は併売されるか?

さいごに

 

はじめに(初心者の方向け)SHIMANO105及びdi2とは?

SHIMANO105

SHIMANO(シマノ)105は、SHIMANOが出しているロードバイクのコンポーネント(変速等関係部品一式)のグレード名です。

最上位のデュラエース、2番手のアルテグラに次ぐ、3番目のグレードとなります。

SHIMANOの位置づけとしては105以上がレースを強くターゲットにしている製品※で、「レースに出るなら105」等と言われる事も多いです。

歴代のモデルを鑑みても、105迄はデュラエースと同等の変速段数が確保されてきており、同世代であれば基本的に互換性が担保されてきました。

まとめると、SHIMANO105は、必要十分なスペックの機材を手の届きやすい価格で設定しているグレード、と言えるかと思います。

※もちろん、105より下のグレードのコンポーネントだからといってレースで使えない訳ではありません。筆者もClarisでレースに出た経験が、その昔にあったりします。

(筆者の愛車。5800系とR7000系の105をミックスして使用しています)

di2

di2とは、SHIMANOの電動変速を指します。デジタル・インテグレーテッド・インテリジェンスの略語となります。

電動変速のメリットとしては、ワイヤー式と違ってワイヤー伸びによる狂いや動作不良が発生し得ない事や、STIレバーの軽さ、変速スイッチをSTIレバー以外にも設置できる事等が挙げられます。

もう3代前(!)となる7900世代にデュラエース、アルテグラの両グレードでリリースされ、以降R9100世代まで毎世代デュラエース・アルテグラの両グレードでのみ展開されて来ました。

 

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105 di2がリリースされそうな理由:これまでと違うR9200世代

R9200世代の特徴として、機械式のデュラエース・アルテグラは無くなりました

逆に考えると、これまでの世代では機械式のデュラエース・アルテグラの存在が、105 di2実現のネックになっていたのではないかと考えます。

di2の時点で正確無比な変速は担保できる訳で、変速の質感の差はあれど105 di2をもし製作してしまえば変速の精度についてはデュラエースdi2やアルテグラdi2と大差ないものは作ってしまえたでしょう。精度をダウングレードさせる方が難しいと思います。

そんな事を考えると、105 di2と機械式デュラエース・アルテグラの精度の差は、前者の方が上回ってしまう可能性も相当あったものと思います。

105 di2で「十分な変速性能」を担保してしまったら、軽さはあるものの精度ではdi2にどうしても届かない機械式のアルテグラ・デュラエースの売れ行きは下がってしまう。SHIMANOがそう考えたとしても不思議はありません。

 

翻って、最新のR9200世代には機械式が無くなりました。105 di2をリリースしても、単純に上位モデルより多少重量が増したモデルとして、上下関係が保たれます

そんな見方をすると、105 di2がリリースされるのではないかと考えられます。

 
 
 
 
 
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105 di2がリリースされた場合、機械式は併売されるか?

あくまで予想ですが、機械式は併売されないのではないかと思います。

デュラエース、アルテグラの技術を必要十分に「残した」上でお手頃な価格に出来るよう素材を変えて市場に届けるというのが105の存在意義であって、ワイヤー式という上位モデルに「存在しない」機構をわざわざ用意することはないのではないか、というのがその理由です。

 

105 di2のお値段は、恐らく現行の105より断然高くなる事と思います。10万円は間違いなく下回らないでしょう。

今までは比較的低価格なカーボンフレームやハイクラスのアルミフレーム×105というのが初めてのロードバイク選びにおける鉄板とでも言うべき選択肢のひとつだったものと思いますが、今後は105の代わりにティアグラがその地位を担う時代が来るかも知れません。

今までティアグラは微妙な立ち位置の存在(10速でありながら他の10速と完全相互互換ではなく、価格も105と大差ない等)でしたが、R7000クラスまでグレードアップした機械式ティアグラをR4800としてリリースするとすれば、レース向けの電動変速105、機械式として必要十分な性能を持ったティアグラ、という棲み分けもはっきりするのではないかと思います。

(SHIMANO ティアグラ。現行モデルは105の影に隠れがちですが、十分に高性能な機材です)

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さいごに

105 di2、リリースされるか否かはまだ不透明ですが、筆者としてはリリースされるのではないかと考えている次第です。

手持ちのどの自転車もしばらくコンポーネントを変えるつもりは無いためリリースされても使うことは無さそうなのが残念なところですが、もしリリースされたら試乗等出来れば良いなと考えています。

いずれにせよR7100はどんな形でもいずれリリースされると思うので、楽しみに待ちたいところです。

 

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