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【ロードバイク整備の部屋】変速関係・リアディレーラー(後ろ変速機)の簡易調整(難度:★☆☆)

「整備の部屋」では、ロードバイクやクロスバイクの整備に関わる情報を発信します。

⚠自転車は命を預ける乗り物です!少しでも不明な点、不安な点があれば、ショップ等信頼出来る人に確認してください!

目次

はじめに

ロードバイクのリア変速不調①:まず確認すべきディレーラーハンガー

ロードバイクのリア変速不良②基本はこれだけ、ワイヤーアジャストボルト

 

はじめに

アルバイトで、ボーナスで、やっと買えたロードバイクやクロスバイク。

ようやく買えた嬉しさに、初月から何百kmと乗る方も珍しくないように思います。

しかし、ロードバイクやクロスバイクは機械です。それもママチャリのように耐久性を大きく取った機材ではなく、スポーツ用途を第一に考えられて作られています。

交通事故クラスの衝撃を与えなければそうそう壊れるものではありませんが、不調は無縁ではありません。むしろ全く無縁な方の方が少ないと思います。

そんな不調のなかでも、比較的高頻度で起きるのが「リア(後ろ)変速の不調」です。

ただ、リア変速の不調は工具不要に、比較的簡単に直せる場合も多いです。

この記事では、リア変速の不調を解消する方法を解説します。

 

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ロードバイクのリア変速不調①

まず確認すべきディレーラーハンガー

リア変速がおかしい時、先ず最初に確認すべきなのは「ディレーラーハンガー」です。この部品が駄目になっていると、以下の項目記載の内容でどんなに調整しようとしても無駄です。

ディレーラーハンガーとは

ディレーラーハンガーと聞いても、パッと場所が浮かばない方もおられるかもしれません。

ディレーラーハンガーは、フレームと変速機を繋いでいる部品です。

クロモリフレーム等ごく一部を除き、フレームからは独立したパーツになっています。

ディレーラーハンガーの役割

この部品の役割は、右側に車体が倒れた時にフレームを保護することです。

 

リアの変速機は、車体から張り出した構造になっています。このため、車体が右側に倒れるとまっさきに地面に接触します。

この時、もしフレームと変速機が直に繋がっていると、張り出した変速機が地面に接して車体側に押し込まれる方向に衝撃を受ける→フレームが曲がるor折れる、という事態になります。

大多数を占めるアルミフレームや、ましてカーボンフレームは一旦曲がってしまったり、折れてしまったらまず直せません。

このため、変速機が衝撃を受けた時にフレームを破損しないようにするという観点から、ディレーラーハンガーという部品があります。

フレームと別体のものとしてディレーラーハンガーという部品を用意してフレームと変速機の間に噛ませることで、変速機が受けたダメージがフレームを曲げるという事態を防いでいます。

言い換えれば、変速機が衝撃を受けるとディレーラーハンガーが曲がります。

 

ディレーラーハンガーの確認

ディレーラーハンガーについて確認すべき事項は、「真後ろから見た時に曲がっていないか」です。

スプロケット(たけのこ状の歯車)のラインと、ディレーラーハンガーのラインをよく見比べてみましょう。平行であれば問題ありません。

明らかにディレーラーハンガーのラインが斜めになっている場合、いくら変速機を調整してもうまくいきません。まずはディレーラーハンガーを交換する必要があります。

そのまま乗ると、変速機が車輪に巻き込まれる等し重大な事故に繋がる場合があります。ディレーラーハンガーが曲がっているのを発見したら、新しいものに交換するまでその自転車には乗らないようにしましょう。

ディレーラーハンガーはフレームのモデルや、年式ごとバラバラです。自分の自転車に合うハンガーがどれになるかは、購入した自転車店に問い合わせるのが一番です。

 

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ロードバイクのリア変速不調②

基本はこれだけ、ワイヤーアジャストボルト

結論から先に:すべきこと

まずは結論から。

・軽くする方向に変速が決まりにくい

→ワイヤーアジャストボルトを1/4回転、反時計回りに回す

・重くする方向に変速が決まりにくい

→ワイヤーアジャストボルトを1/4回転、時計回りに回す

上記を試し、依然不調であれば繰り返します。

繰り返していくと、段々不調の幅が小さくなると思います。

最後はワイヤーアジャストボルトを回す量を1回辺り1/8回転程度に少なくして、追い込みます。

注意点としては、「力一杯回さないこと」です。特に反時計回りに回して調整する機会が多いと思いますが、限界を超えて回すとボルトが破損します。

普通は指で回せる程度の硬さのはずです。回らなくなった時、無理に回さないようにしましょう。

 

参考:仕組み

そもそもロードバイクの変速機がどのような仕組みで動いているかと言うと、手許のレバーで変速ボタンを押した時に一定のピッチでワイヤーが巻取られ/緩められることによって一定ずつ動いています。

ごく一部の例外はありますが、通常リア変速については、ワイヤーを巻き取る(張りを強くする)とシフトダウンすなわち軽い方に変速、ワイヤーを緩める(張りを弱める)とシフトアップすなわち重い方に変速するようになっています。

 

ワイヤーアジャストボルトで行っているのは、ワイヤーの張り加減の調整です。

ワイヤーアジャストボルトは、反時計回りに回すとワイヤーを張るように、時計回りに回すとワイヤーを緩めるようにできています。

ワイヤーは、金属線である以上どうやっても伸びてしまいます。

張ってしばらくすると初期伸びという伸びが発生します。それを張り直しても、長い期間使用しているとどうしても少しずつ伸びてくるものです。

ワイヤーが伸びるということはワイヤーが緩むという事です。

ワイヤーが緩むと、変速レバーでワイヤーを巻き込んでも、適切な張り加減までワイヤーを張れなくなります。つまり、シフトダウンしにくくなります。

こうなった時は、反時計回りにアジャストボルトを回していって、ワイヤーを張る必要があります。

 

ワイヤーアジャストボルトの調整では直らない時

前述のディレーラーハンガーに異常がなく、自転車屋さんまで初期設定(トップ・ロー・Bテンションの各ボルトの調整)を問題なくしてもらっている自転車でも、ワイヤーアジャストボルトの調整だけでは直らない時があります。

具体的には、ワイヤーアジャストボルトを反時計回りに締め込みきっても、まだシフトダウンが上手くいかないような時です。

これは、ワイヤーアジャストボルトの調整範囲を超えてワイヤーが緩んでいることによります。

 

このような時は、5mmのアーレンキー(六角レンチ)でリアディレーラーのワイヤー固定ボルトを緩めます。

そのうえで、ワイヤーを引っ張ってしっかり張ったうえで、再度このボルトを固定します。

 

ただ、この作業は多少難易度が上がります。

かなり強い張り加減でワイヤーを張らないと変速しないのですが、大概初めての方がワイヤーを張ろうとすると張り加減が不足します。

一旦コツを掴んでしまえばどうということは無い作業なのですが、筆者は最初に自分でやろうとした時は半日かけて出来ず、最後は自転車屋さんに持ち込みました。

 

個人的には、特に整備できるようになりたいという意思でもない限りは、ワイヤーアジャストボルトの調整で上手くいかない時は自転車屋さんに持ち込むのが良いものかなと思います。

 

 

 

以上で解説は終了となります。

リアディレーラーの初期調整(組み付け及びトップ・ロー・Bテンションボルトの調整)は別記事に譲りたいと思います。

 

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