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…グランペール…

岩木山ヒルクライム2024に出走しました

目次

はじめに:岩木山ヒルクライムとは?

岩木山ヒルクライム①レース前

岩木山ヒルクライム②レース

岩木山ヒルクライム③さいごに

 

はじめに:岩木山ヒルクライムとは?

岩木山ヒルクライムは、青森県にある「岩木山」で行われるヒルクライムレースです。

岩木山は、弘前市街から西に20km程。富士山のような独立した山型で、とても美しい山です。

この岩木山を登る「津軽岩木スカイライン」は、ゴールの8合目までに69ものカーブがある特徴的な道です。普段は自動車のみが通行できる有料道路ですが、年に一度、このイベントの時のみ自転車にも門戸が開かれます。

(出典:大会公式案内)

筆者は、昨年初出場し、6位入賞しました。

今年も同様に、良い結果を残せたらなと思い、エントリーする事にしました。

 

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岩木山ヒルクライム①レース前

練習及び調整

今年に入ってから、意識的にローラーを回す頻度を増やしていました。

実走だとどうしても長時間トルクを抜かずに走るのは難しいところですが、そのような走り方が苦手な自覚があったので、その強化を目論んだものです。

数ヶ月の取り組みの結果として段々と踏めるようにはなってきており、以前は300wで20分持てば良かったところ、5月下旬には富士ヒルポータルを61分台、306w平均で踏み切れるくらいになりました。

ただ、体重も増加傾向にあり、昨年の健康診断で60.9kgだったところ、今年は62.4kgに。今年度に入って残業が増え、お菓子を食べるようになってしまっていたのが間違いなく良くなかったと思われます。食べるならサラダチキンや、おにぎりにすべきでした。

過去にあまりFTPテストをやっていなかったので明確な値をお示しできませんが、PWRについて言えば却って下がっていたかもしれません。

また、ローラーだけやって早々に練習を切り上げることが常態化しており、ただでさえ少なめである走行量(休日でも5-60km程度/日、獲得標高1000m程度)がさらに落ちていました。これは消費カロリーの減に繋がっていたと思いますし、良くなかったなと思うところです。ローラー後に実走で流す等した方が間違いなく良かったものと思います。

実走を減らした代償として、淡々と踏めるようにはなった一方で、勾配の変化等に起因する瞬間的な高出力に耐えうる能力が低下しました(※筆者使用のELITE ヴォラーノは負荷調節機能無し。)。

ズイフトでもそのような面を強化できるレースや、ワークアウトは沢山ありますが、それらは途中でメニューに失敗してしまう確率が高かったことから避けがちでした。それらにあまり取り組まなかったことで、淡々としか踏めない足を作ってしまいました。

肝心の実走も、パワーメーターを付けていた自転車を昨年冬に譲渡してしまった事によりパワーメーターを使えなくなった影響で、質が低下していたと思います。パワーメーターがないとどうしても、特に緩斜面等で強度を抜いてしまいがちですし、TSSが分からないので定量的なトレーニングが難しいです。

さらに、引越ししたため10分以上登れる坂が近くに無くなってしまい、実走で長い時間登る機会がかなり減ってしまっていました。これも、良くなかったなと感じるところです。

朝練も、これまでは走る前に軽く食べてから行っていましたが、引越しに伴う生活環境の変化により、食べないまま開始することが常態化していました。結果、早々にハンガーノック気味になることが多く、練習の質が低下してしまっていたなと感じます。

調整は、前週までは普通に練習し、強度を落としたのは金曜と土曜のみ。金曜は疲れからか体調が微妙過ぎて5kmだけ自転車に乗って帰ってきたくらい。もう少し疲労抜きして良かったと思います。

また、今回は2日前に大量の炭水化物(1日でお米5合)をとる形のカーボローディングを試してみましたが、前日も前日で全く食べない訳にはいかずにそれなりの量を食べていたため、結果として当日は、元々増量気味であった身体がさらに重くなっていたと思われます。

今までどおり前の日のみ炭水化物を多めに摂取する形で良かったのかな、という感がありますし、普段と異なることをするならばするで、事前に試行してみるべきでした。

5月に大会に出なかったことも失敗だったと思います。どうしてもひと冬超えるとレースの雰囲気が記憶から褪せてしまいがちなように感じます。賭けているレースが8ヶ月振り、今年初のレースというのは良くなかったと感じています。

 

レースまで

動線としては今年も昨年と全く同じ道を取りました。東北新幹線で仙台から新青森まで輪行し、新青森から在来線で弘前へ。

弘前から、岩木山神社の目の前にある「温泉旅館中野」まで自走しました。

「温泉旅館中野」より岩木山を望む

昨年と異なる点として、フロントバッグを破損させてしまったため、輪行袋がリュックの中の荷物となりました。また、1日で3気圧抜けるチューブラータイヤに対応するため、エアポンプを持参しました。

これらにより、昨年より明らかにリュックは重くなっていました。前の週辺りからぎっくり腰の軽い版のような症状があったのですが、重いリュックを背負って走ったことで、レース前に腰を疲労させてしまうことに繋がっていたように思います。

 

自転車からは離れますが、「温泉旅館 中野」は昔ながらの旅館といった風情です。おばあちゃんの家、と言えば雰囲気が伝わるでしょうか。

宿の目の前が岩木山神社で、宿のフロント横の椅子からは雄大な岩木山を望むことができます。

温泉もとても良く、身体が芯から温まります。レース前はどうしても胃腸の調子がおかしくなったりしがちだと思いますが、温泉に浸かることで胃腸の調子を整え、リラックスできました。

今まで泊まった旅館やホテルのなかでも好きな宿のひとつであり、来年以降も、もし出走するのであればまた、この旅館に泊まりたいなと思っているところです。

 

当日は6時にチェックアウトし、会場まで7kmほど自走。早朝は雨が降っていましたが、幸いにして止んでくれました。

 

 

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岩木山ヒルクライム②レース

平地区間

岩木山ヒルクライムは、昨年度のタイムをもとにポールポジションからスタートできます。昨年6位を取っていたことで、最前列でスタートさせていただきました。

相変わらずカウントダウン無しの号砲でレーススタート…と言いたいのですが、思い切りクリートキャッチミス。3回踏み外しました。昨年もやらかしたのですが、今年は最前列でやらかすという大変お恥ずかしい(そして、後ろの方に申し訳ない)事態。

これにより折角集団最前列に居たのに、集団中程へ後退。序盤5kmの平地区間が幸いにしてローペースで運んでくれたので事なきを得ましたが、我ながらどうにかならないかと思います。普段踏み外すことはそう多くないのですが…。

 

平地区間は前述のとおりローペース。下馬評のある皆様は集団前方で淡々と走っているという感じで、自分も少しずつ前に上がるくらいでした。津軽岩木スカイラインへの入口のゲートを最前列から程近い位置で潜り、本格的な登り区間へ。

 

余談ながら、津軽岩木スカイライン入口の右折で砂利を踏んで、前輪が滑って冷や汗でした。開催してくださるのは大変ありがたいことで要望など言えた立場ではないと思っていますし、筆者が集団の一番右から鋭角に(それなりに車体を倒して)曲がったのも良くなかったとは思いますが、もし可能であれば砂利を除けておくとか、事前にしていただけると安心して走れるなと思ってしまった次第です。昨年も昨年で怖い思いをした記憶があり、あの右曲がりはかなり危険だと感じています。

 

津軽岩木スカイライン

昨年は直登で既に置いていかれてしまっていたのを落穂拾いして6位に入ったような形でしたが、今年は先頭集団で走っていました。

料金所を過ぎ、そのまま先頭で走りましたが、足が持ったのは序盤数分。パタッと動かなくなりました。

前述のとおりパワーメーターをつけていないのであくまで推測ですが、恐らく、その日の調子から維持できるPWを大きく超えるPWで走ってしまっていたという至極単純な事態だったと思われます。

そのまま、しばらくは9位で推移しましたが、前が見えなくなると同時に後ろの皆さんに追いつかれてきました。何度か踏み直そうとしましたが全くもって踏み続けることは出来ず、35分くらいで精神的にも完全に折れてしまい、以降はゴールまでサイクリングでした。

最後の最後、追いつかれつつあった方のスパートに対してのみ軽くスプリントして、登るだけならばこんなに楽なんだなと思いながらゴール。昨年より何倍も長く感じられたレースでした。

タイムは49分台後半と、昨年より3分以上遅いという結果に。

天候が危ぶまれましたが、結局今年も晴天でした。しかし、景色を眺める気にもなれず…

 

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岩木山ヒルクライム③さいごに

以上のとおり、今年初のレースは散々でした。終わってからは知り合いの皆さんと最低限喋ったあとは、半ば放心状態で座っていたくらい。自転車辞めたくなったくらいです。

数日経って、悔しいなと感じられるようになってきました。昨年は上手く行きすぎていたため、自転車で悔しいと感じるのも久々だなと思います。

上記の通り反省点は多々あるので、次のレースに活かせるよう頑張ってゆきたいと思います。

末尾になりますが、一緒に走った皆様、ありがとうございました。強くなって戻ってこれたらと思っておりますので、またよろしくお願いします。

 

 

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