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【整備の部屋】ホイールの外し方/つけ方(難度:★☆☆)

※当記事で解説するのはリムブレーキの自転車における、ホイールの付け外しです。

 

「整備の部屋」では、ロードバイクやクロスバイクの整備に関わる情報を発信します。

⚠自転車は命を預ける乗り物です!少しでも不明な点、不安な点があれば、ショップ等信頼出来る人に確認してください!

 

目次

はじめに:ホイールの付け外しの必要性

ホイールの付け外し作業①必要工具

ホイールの付け外し作業②実作業(前輪)

ホイールの付け外し作業③実作業(後輪)

ホイールの付け外し作業④注意点

 

はじめに:ホイールの付け外しの必要性

ホイールを付け外しする必要性について、いまいちピンと来ない方も多いかもしれません。

ホイールを付け外しできると、

・パンク修理をスムーズにできるようになり、安心して遠出できるようになる

・輪行(車体を分解し袋詰めして電車等で運ぶ)できるようになり、行動範囲が広がる

・メンテナンスの際、ホイールを外さないと手が届きにくい箇所を綺麗にできる

・自転車を室内保管する時、省スペース化できる

等のメリットがあります。先ずは覚えておいて損のない技術だと思います。

 

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ホイールの付け外し作業①必要工具

クイックレリーズ(車輪の軸にレバーが付いている)の場合は、工具不要です。

ただ、近年のエスケープR3のようにスキュワーでホイールが固定されている場合は、アーレンキー(所謂六角レンチ)が必要となります。

 

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ホイールの付け外し作業②実作業(前輪)

それでは実作業です。前輪は非常に簡単です。

外し方(1)ブレーキの解放

まずはブレーキを解放します。

ロードバイクのキャリパーブレーキであれば、横側のレバーをグイッと立ち上げるだけです。

クロスバイクのVブレーキであれば、ブレーキを両側から挟むように掴んで、ワイヤーを外側に引っ張ります。

そのうえで、ブレーキ本体を下に押し下げてワイヤーとブレーキ本体を分離します。

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外し方(2)クイックレバーを緩める

ブレーキの解放を終えたら、クイックレバーを緩めます。

レバーを起こして、右手側のナットを反時計回りに、クイックレバーも反時計回りに回します。

(スキュワーであれば、アーレンキーでネジを回して緩めます)

ナットを抜き切る必要はなく、ある程度緩めればOKです。

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外し方(3)ホイール外す

ここまで来れば、あとは前輪を持ち上げるとホイールが外れます。

引っかかる場合は、もう少しだけ(2)記載の方法でレバーを緩めてください。

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両側のナットを多少緩めると、ホイールが外れます

 

外し方は以上です。続いて付け方。

付け方は外し方と逆の手順です。

 

付け方(1)ホイールをフロントフォークに取り付ける

まずは、ホイールをフロントフォークに取り付けます。

 

付け方(2)クイックレリーズレバーを締める

ホイールを取り付けたら、ナットを時計回りに、クイックレバーも時計回りに回します。

(スキュワーの場合は、アーレンキーでネジを回します)

 

ある程度締めこんだら、クイックレバーを押し込みます。

力加減は、締めたあと手のひらにレバーの跡が残るくらい。

また、締めたレバーを回そうとしても回らないくらい。

これより緩い場合は、一旦レバーを起こしてナット/クイックレバーをもう少し締めた上で、再度レバーを倒してください。

逆にレバーが倒れない場合は、少しだけ緩めてリトライしてください。

 

レバーは下向きや、前向き以外で固定しましょう。

フロントフォークより少し後ろ側にレバーが来るよう、固定するのがベストだと思います。

 

付け方(3)ブレーキの解放解除

最後に、ブレーキの解放を解除します。

ロードバイクのキャリパーブレーキであれば、最初に立ち上げたレバーをグイッと下側に倒して元通りにするだけです。

クロスバイクのVブレーキであれば、本体を両側から握った上でワイヤーを引っ掛けます。

そのうえで、本体を離すと元通りになるはずです。

 

以上で作業は終了となります。

 

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ホイールの付け外し作業②実作業(後輪)

続けて後輪です。後輪は変速機がある分少し難しいです。

 

作業にかかる前に、右手側の変速レバーを操作し、一番重い段(=チェーンが一番外側にくる段)にしてください。

 

外し方(1)ブレーキの解放

まずは前輪と同じく、ブレーキを解放します。

ロードバイクのキャリパーブレーキであれば、横側のレバーをグイッと立ち上げるだけです。

クロスバイクのVブレーキであれば、ブレーキを両側から挟むように掴んで、ワイヤーを外側に引っ張ります。

そのうえで、ブレーキ本体を下に押し下げてワイヤーとブレーキ本体を分離します。

 

外し方(2)車体をひっくり返し、クイックレバーを緩める

ブレーキの解放を終えたら、前輪同様クイックレバーを緩めます。

ただ、後輪の作業を行う際、慣れないうちは車体を逆さにすると良いです。

※ディスクブレーキ車は逆さにしてはいけないものもあるようなので、お気をつけください。冒頭記載のとおりですが、この記事はリムブレーキの自転車を念頭に置いて執筆しています。

 

車体を逆さにした上でクイックレバーを起こして、右手側のナットを反時計回りに、クイックレバーも反時計回りに回します。

(スキュワーであれば、アーレンキーでネジを回して緩めます)

ナットを抜き切る必要はなく、ある程度緩めればOKです。

外し方(3)ホイール外す

変速機のプーリー(歯車が2つついた部品)をつまんで、起こしてあげてください。

そうすると、チェーンがたるむはずです。

そのまま、ホイールを持ち上げるとホイールは外れてくるはずです。

引っかかる場合は、もう少しだけ(2)記載の方法でレバーを緩めてください。

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①プーリーを前に持ち上げてチェーンをたるませて②ホイールを上に持ち上げると外れます

 

外し方は以上です。続いて付け方。

付け方は外し方と逆の手順です。

 

付け方(1)ホイールをフレームに取り付ける

まずは、ホイールをフレームに取り付けます。

外した時と逆の要領で、一旦後ろの変速機のプーリーをつまんで起こします。

そのうえで、下側を走っているチェーンに後輪の1番外側の歯車を載せるようにします。

後輪がフレームに引っかかったりする場合もありますが、その場合はプーリーをさらに大きく引き起こす等すると、ホイールがフレームにはまってくれるはずです。

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一番外側の歯にチェーンをかける

 

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①プーリーを前に持ち上げてチェーンをたるませて②ホイールをフレームにセットします

 

付け方(2)クイックレリーズレバーを締める

ホイールを取り付けたら、あとは前輪と同じです。

ただ、先ず仮止めした上で本締めは車体を起こしてから(=逆さになっている車体を元通りにしてから)行うと良いです。理由は後述。

 

ナットを時計回りに、クイックレバーも時計回りに回します。

(スキュワーの場合は、アーレンキーでネジを回します)

 

ある程度締めこんだら、クイックレバーを押し込みます。

力加減は、締めたあと手のひらにレバーの跡が残るくらい。

また、締めたレバーを回そうとしても回らないくらい。

これより緩い場合は、一旦レバーを起こしてナット/クイックレバーをもう少し締めた上で、再度レバーを倒してください。

逆にレバーが倒れない場合は、少しだけ緩めてリトライしてください。

 

レバーは下向きや、前向き以外で固定しましょう。

フレームの2本のパイプの間か、上向き、もしくは後ろ向きのいずれかにレバーがくるよう固定すると良いものと思います。

 

付け方(3)ブレーキの解放解除

最後に、前輪同様ブレーキの解放を解除します。

ロードバイクのキャリパーブレーキであれば、最初に立ち上げたレバーをグイッと下側に倒して元通りにするだけです。

クロスバイクのVブレーキであれば、本体を両側から握った上でワイヤーを引っ掛けます。

そのうえで、本体を離すと元通りになるはずです。

 

以上で作業は終了となります。

 

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ホイールの付け外し作業④注意点

実作業としては上記の通りですが、以下に注意すべき点を列記します。

(1)締め付けトルクは適切か?

クイックレリーズの場合、締め付けが緩いと車輪が脱落する事故の原因となります。

上述の通りですが、手のひらに跡が残る程度、そして締めたレバーを手で回そうとしても回らない程度にしっかり締めましょう。

また、作業完了後に前後輪それぞれを少しだけ持ち上げて、地面に落としてみましょう。

フレームと車輪の固定が緩いと、一体になっていないことが原因の「びびった」ような音がします。

音が変な場合は、締め込みを確認しましょう。

 

前述の通りですが、レバーの向きも注意しましょう。

 

(2)ホイールは真っ直ぐ取り付いているか?

結構よくあるのが、ホイールを斜めに取り付けてしまっているという事態です。

ブレーキが左右対称に効かなくなることから、制動力が落ちます。

また、後輪の場合変速がおかしくなります。

後輪の取り付けの解説で逆さになった車体を元通り起こしてから本締めするように記載したのは斜めに取り付けされてしまうのを防止するためです。

起こしてからの取り付けでも斜めに取り付いてしまうことはあります。防止策としては、車体上方から少しだけ加圧しながらホイールを取り付けることです。

こうすると、ホイールがしっかりとエンド(フォーク・フレームの車輪取り付け部分)の奥まで入るため、斜めに取り付けられることが少なくなります。

確認方法としては、(ブレーキ本体が正しくセッティングされているのであれば)ブレーキを握った時、ブレーキシュー(ブレーキのゴム)がホイールに同じタイミングでタッチするかを見ればOKです。

左右同時ならOK。別々ならホイールが斜めになっています。

 

 

説明は以上です。

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