ママチャリをお使いの皆さん、「六段変速」を使いこなせていますか?
イマイチ変速の使い方が分からない、という人も多いように感じています。
今回は、ママチャリの六段変速の使い方について、説明させていただきます。
目次
はじめに:ママチャリの六段変速の基本的な部分
「六段変速」って何処を見れば分かるの?
まず、ご自身の自転車が変速つきかどうか分からないという方もおられるでしょう。
そんな方は、後ろの車輪を見てみてください。
ここです。
たけのこ状の歯車が付いていて、その歯車の枚数が6枚であれば六段変速です。
ちなみに、下の写真はロードバイクのものです。ロードバイクになるとこの歯車は11枚にもなります。(=11速)
六段変速の基本的な使い方
変速のための装置は、ハンドルの右側にあります。
ママチャリだと、六段変速の場合は以下写真のようなものが多いはずです。
グリップが回転するようになっており、奥側に回すと重い方(数字の大きい段)に変速・手前側に回すと軽い方(数字の小さい段)に変速となります。
壊れるから変速してはいけない、という言い方を耳にしたことがあります。
しかし、普通に変速している限りで壊れることというのはまずありません。
現に筆者のママチャリは5年間、散々変速を使って1万km程度走っていますが全くの無問題です。
安心して変速して大丈夫です。
「変速しない」ないし「変速がもたつく」とすればそれは整備不良や部品の寿命です。自転車屋さんに行ってみてください。
変速のコツ
まず、止まった状態では変速しません。また、止まった状態で変速を行ってはいけません。ペダルを回しながら変速しましょう。
万が一止まった状態で変速してしまった場合は、元の段に戻してからゆっくり発進しましょう。
また、ペダルを回す足が一番下に来ている時か一番上に来ている時に変速を行うと、踏力が抜けているためスムーズに変速出来る場合が多いです。
脚の力を一瞬抜いて、変速を行いましょう。
力いっぱい踏みつけながら変速すると変速しない場合があります。また、機材の寿命を早めることにも繋がります。
ママチャリの六段変速の、上手な使い方
「どの数字に入れればいいの?」と言われます。
しかし、回答としては「シチュエーションと脚力で異なる」としか言えません。
ただ、あまり難しく考える必要はありません。
風も無風に近い、平坦に近い道を想定します。
停車前に、ギアをいちばん軽い「1」に入れてから止まってください。
発進すると、ペダルがとても軽いはずです。
勢いよく発進できるでしょう。
しかし、すぐにペダルが軽すぎると思うようになると思います。
そうしたら、1速重い「2」に入れましょう。
平坦路であれば、それでも軽く感じられると思います。
そうしたら、さらに1速重い「3」に入れましょう。
以下同じです。
速度が乗るとペダルが軽く感じられ、回りすぎるように感じられると思います。
そうしたら1速重いほうに変速してゆくだけです。
逆に、勾配の変化や風向などでペダルが重く感じられるようになった時は、1速ずつ軽い側に変速してゆきます。
諸説ありますがペダルを毎分90回転程度まわすのが良いという説があります。
1秒に1.5回転、右・左・右まで回る程度です。
このくらいの回転数を基準に「重い」「軽い」を判断すると良いです。
(=ペダルが軽く1.5回転/秒より回るようであれば1速重い方に変速。逆にペダルが重く1.5回転/秒より回らないようであれば1速軽い方に変速。)
この毎分90回転というのはロードバイクの世界では市民権を得ている数字ですが、ママチャリに乗っている方からするとかなり回転が速く感じられると思います。
しかし、比較的軽めな段を使うほうが脚の筋肉に負担がかからないため、楽に走行できます。
また、自転車に乗ると脚が太くなると嘆く方が多いですが、これは重い段を脚の筋肉を使って踏みつけている事が一因です。
脚痩せしたいなら意識的に軽い段を用いて、くるくる回す走り方をしたほうが良いです。
以上です。ママチャリに乗る時に、意識していただけたらなと思います。