目次
はじめに
ロードバイクのカスタマイズで、最も容易なのはバーテープだと思います。
ハンドルは非常に目立つ部分なので、バーテープの選択は、バイクの見た目を大きく左右することになります。
また、厚み、質感、グリップの程度等種類は多岐に渡りますので、使い手の好みでも最適なバーテープは変わってきます。
私は3台持ちですが、全て同じバーテープを用いています。
それが、こちら。
コットンバーテープです。
※ライトついてないのは一時的なものなので、突っ込まないでください
あまり使っている人を見ませんが、個人的にはオススメの一品なので、今回解説してみたいと思います。
※上述のとおり、私自身の好みに基づいた記載です。ご了承くださいませ。
①まず,コットンとは?
コットンとは、言い換えれば木綿(モメン)です。
合成繊維だらけの現代生活だと、木綿とかコットンといってもパッと思い浮かばない人がいると思います。
そんな人は、包帯を思い浮かべてください。
②コットンバーテープの良さ(1)圧倒的薄さ
昔はロングライド主体だったこともあって、振動吸収性にポイントを置いた、むにっとしたテープを使っていました。
しかし、むにっとしたテープはどんなに引っ張っても握りが厚く、"いずい"感が否めませんでした。
タイムが何秒落ちる、等ではありません(実験していません、流石に)が、むにっとテープは官能的に"いずい"のです。
その後はどんどん薄いテープを使うようになり、幅広く色々使いましたが、最終的に落ち着いたのが(何故か)CBあさひのPB商品。
ほぼクッション皆無で、ハンドルバー自体を握っているようなテープです。
そんな折り、ワイズロードで商品を見ていて目に入ったのが"コットンバーテープ"でした。
当初は完全に面白半分で買ったのですが、これが大当たりでした。
今まで使ったバーテープで、いちばん薄いです。
握りも非常に細く、体感としてはほぼ、ハンドルバーの太さそのものを握っているような感覚です。
③コットンバーテープの良さ(2)手触りの良さ
言い換えれば包帯の手触りです。
化学繊維のテープとはまた違う、自然繊維所以の手触りの良さがあります。
何と言うのか、手触りに安心感を覚えるテープです。
握り一度目で安心感を感じさせてくれたのち、握り続けていると、後述のとおりバーテープの印象は消えてゆきます。
④コットンバーテープの良さ(3)余計な仕事をしない
言い換えれば、ダイレクト感が段違いです。
タイヤが拾う路面のインフォメーションが、フォークとフレーム、ステムとハンドルバーを伝って、バーテープで減衰されて手のひらに伝わり、頭にイメージが入ってきます。
この"バーテープで減衰される部分"がコットンバーテープは非常に少ないので、路面のインフォメーションがクリアな状態で頭に入ってきます。
走っている車体を好く知覚できるテープだと思います。
また、ただの木綿なので、余計なグリップは持ち合わせていません。
グリップを売りにしているテープだと、そのグリップが"はたらく"都度に何か特殊なモノを握っているように感じさせられる場合がありますが、コットンバーテープはこの手のテープにありがちな手にへばりついてくるような感覚がなく、違和感がないです。
良い意味で、バーテープの存在を感じさせないバーテープです。
グリップはないですが、滑るような感はありません。
クライマー寄りで、下ハンドル握る機会が多分距離の割に少ないことは否定しませんが…。
スプリントごっこを気分でやってみることも多いですが、怖さを感じたことはありません。
むしろ、バーが細くなるので手の掛かる面積が大きくなるようにも思います。
⑤振動吸収は…あまり気にならない
6061アルミ(フォークはアルカーボン)のフレームに、アルミホイール&GP4000の25cを8barで運用、ハンドルとステムどちらもアルミという条件でも、振動吸収性で不満を覚えた経験はありません。
(前述のとおりクライマー寄りの人間なので、走る場所も荒れた道路が結構多いです。)
大きく凹んでいるようなところを意図せず踏んでしまうと、勿論ガッっと手に来ますが、それはどのような車体でも同じでしょう。
むしろ危ないモノを踏んで、危ないと脳が知覚出来ないほどロードインフォメーションが減衰される機材は、あるとすれば少々危ないものではないかと思います。
⑥まとめると
コットンバーテープは
自然素材ゆえの不快感の無さと、その薄さから使うとダイレクトなロードインフォメーションが脳内にクリアなヴィジョンを投影してアドレナリンの生成を促進する、脳汁ブシャー!なバーテープです。
長々書きましたが、この表現で言いたいことは言い尽くしています。
▼筆者使用。1本2000円、高いと3000円に至るバーテープ界で、1000円程度という安さ。(Amazon)
▼楽天