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チューブレスタイヤ用ポンプの、お話。

目次

はじめに:チューブレスタイヤとは

チューブレスタイヤ用ポンプ①チューブレスタイヤのビード上げは難しい

チューブレスタイヤ用ポンプ②筆者が購入したのは「ゼファール チューブレスタンク」

チューブレスタイヤ用ポンプ③「ゼファール チューブレスタンク」の解説

チューブレスタイヤ用ポンプ④チューブレスタイヤの運用は専用品の充実が大事

 

はじめに:チューブレスタイヤとは

ロードバイクのタイヤには、大きく「クリンチャー」「チューブラー」「チューブレス」の3つの規格があります。

クリンチャーは、ママチャリ等と同じ、一番スタンダードな規格です。タイヤの中にチューブを入れ、チューブに空気を充填する方式となります。

チューブラーは、タイヤとチューブが予め一体化されたものです。ホイールにリムセメントを塗って(もしくは専用のテープを貼って)タイヤを固定する方式です。システムとして軽量な上、転がり抵抗が少ないため、プロレースからハイアマチュアにかけて根強い支持を得ています。

そして、チューブレスは、文字通りチューブがないものです。つまり、タイヤのみで空気を保持します。チューブレスタイヤは、その転がり抵抗の低さと乗り心地の良さから、ここ数年で急速に市民権を得つつあります。

△筆者愛用のチューブレスタイヤ「IRC FORMULA PRO RBCC」

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チューブレスタイヤ用ポンプ①チューブレスタイヤのビード上げは難しい

チューブレスタイヤは上記の通り、タイヤのみで空気を保持する仕組みです。

使い始めにタイヤに空気を入れるときは、タイヤから空気が抜けるより速い速度で空気を入れる必要があります。これができないと、いつまで経ってもタイヤがビードに上がりません。

タイヤから空気が抜ける速度を遅くするのを狙ってリムに石鹸水を充填したりするなどの手段を取りますが、それでも通常のフロアポンプではなかなかビードが上がらないこともしばしばです。

 



筆者の経験ですが、最初に使ったIRC FORMULA PROの旧作(2019年購入)は現行よりビードが上がりやすかったようで、フロアポンプでも何とかセットできました(ホイールはレーゼロコンペ)。

しかし、一旦パンクして、現行のFORMULA PROをはめようとしたとき、いくらやってもビードが上がりませんでした。

半日近く汗だくになりながらフロアポンプを使い続け、石鹸水で手をべとべとにしながら作業してもはまらず。

絶望感に苛まれながら近くの自転車屋さんへ持ち込むと、そこではコンプレッサーを使っていただき、作業は一瞬。

何だったんだろうと思えるほどあっけなくはまっており、専用ポンプの必要性を痛感しました。

 

こんな経験から、チューブレスタイヤを導入する際は、専用ポンプの導入を強くおすすめします。

 

 

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チューブレスタイヤ用ポンプ②筆者が購入したのは「ゼファール チューブレスポンプ」

こんな経緯から、チューブレスタイヤ専用ポンプの導入を検討しました。

しかし、当時は6畳ひと間住まい。引っ越しもそれなりにある仕事なので、電動コンプレッサーのような大掛かりなものを購入するわけにはいかず、取り回しのよいものを探しました。

最終的にはバッグやツールボトルなど使っており、品質の良さを実感しているゼファールの、チューブレスタンクに決定しました。



なお、ゼファールは、1880年創業の自転車用品メーカーです。代理店はフタバ商会。

フランスのメーカーで、筆者が愛用しているサドルバッグやツールボトル、今回紹介するチューブレスタイヤ用のポンプの他、フェンダーなども幅広く製造しています。

ロード歴が長い方ならば、一度は手に取ったことがあるメーカーではないでしょうか。

低価格なユーザーにやさしい製品から展開が幅広いため、広く愛用されている製品が多いメーカーです。

 

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チューブレスタイヤ用ポンプ③「ゼファール チューブレスタンク」の解説

「ゼファール チューブレスタンク」の解説①お値段、外観、重量

お値段は、12,650円。外観はずんぐりむっくりの箱型です。

重量は1.6kgという、ライドなどに持っていくのは辛いものの、車載等であれば何ら問題ない重さです。大きさも抱えて持てる程度で、持ち運びも楽です。

 

「ゼファール チューブレスタンク」の解説②空気の充填

使う際はまず、横に付いているフレンチバルブに普通のフロアポンプ等を繋ぎ、空気を充填します。最大16barまで充填可能。筆者は大概10bar程度まで充填して使っています。



「ゼファール チューブレスタンク」の解説③ホイールのバルブ外し&ホースの連結

空気を充填したら、付属のバルブ外しでホイールのバルブを外します。これにより、ホイールのバルブ部分が大きく開くことで、一気に送り込める空気の量が大きく増します。

バルブを外したら、ホースを繋ぎます。

△バルブ外し

△ホース

△ホースとバルブ外しは裏側に収まり、スタイリッシュです

「ゼファール チューブレスタンク」の解説④空気の充填

ここまでを済ませたら、チューブレスタンクの足踏みレバーを一気に踏みます。

すると、ホースを通じてタイヤに一気に空気が送り込まれます。

大概のタイヤであれば、あっけなくバチバチと音を立てながらビードにハマってくれるはずです。バチバチと音を立てながらタイヤがはまっていく様は、なんとも言えない気持ちよさがあります。

 

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チューブレスタイヤ用ポンプ④チューブレスタイヤの運用は専用品の充実が大事

上記の「ゼファール チューブレスタンク」を購入してから、チューブレスタイヤのタイヤ交換にかかる時間は15分程度になりました。はめるのに手こずった場合のクリンチャーより、チューブがない分早いくらいです。

チューブレスタイヤ用ポンプが最たるものですが、チューブレスタイヤの運用には、専用品の充実が大事だと思います。

他の専用品としては、シーラント(IRC FORMULA PRO RBCCのようなピュアチューブレスだと公式には不要ではありますが、筆者としては諸々の観点から入れたほうが良いと思っています)、専用のタイヤレバー専用のパンク修理機材等。

これらを含めて初期投資と捉えるのが、チューブレスタイヤを嫌いにならずに導入できるポイントではないかと考える次第です。

 

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