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ロードバイク・クロスバイクのスクエアテーパークランクの着脱

「整備の部屋」では、ロードバイクやクロスバイクの整備に関わる情報を発信します。

⚠自転車は命を預ける乗り物です!少しでも不明な点、不安な点があれば、ショップ等信頼出来る人に確認してください!

目次

はじめに:ロードバイク・クロスバイクのクランクとは

ロードバイク・クロスバイクのスクエアテーパークランクの着脱①:必要な道具

ロードバイク・クロスバイクのスクエアテーパークランクの着脱②:実作業

 

はじめに:ロードバイク・クロスバイクのクランクとは

クランク及びBBとは

クランクとは、ペダルがついているシャフトです。

BBとは、クランクの支点となっている、フレームを貫通している部品です。

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クランク、BBの規格

BBの規格としてオーソドックスなものは所謂JIS規格です。フレームにネジが切ってあり、ネジ穴にBBを挿入します。幅が68mmか73mmで、ロードバイクなら68mmです(以下「JISスレッド」)。

しかし、BBには様々な規格があります。カーボンフレームの場合、JISスレッドよりBBをフレームに圧入するものの方が断然多いです。

また、ネジ穴挿入タイプでもJIS規格以外に、ITAと呼ばれる幅70mmの規格等もあります(以下「ITAスレッド」)。

この乱立したBBの規格に合わせて、様々なクランクが存在します。

ただ、本記事ではオーソドックスなJISスレッドBBのうち、安価なロードバイクやクロスバイク、ママチャリでよく採用されているスクエアテーパータイプのクランクの取り扱いについてのみ解説します。

 

圧入BBの場合、自分で整備できるようになりたい!という強い意思がなければ、この部分の扱いは自転車屋さんにお願いするのもひとつの選択肢だと思います。

そうそう不調を多く起こす箇所でもなく、工具を揃えても外す頻度はそう多くないこと、そして乗り換えするとその工具は用済みになってしまうことから、割り切りもひとつの選択肢かと思います。

 

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ロードバイク・クロスバイクのスクエアテーパークランクの着脱①必要な道具

スクエアテーパークランクの着脱に必要なのは、以下の工具です。

コッタレスクランク抜き

スクエアテーパークランクを着脱するためだけの専用工具です。

長年やっていると大概手持ちの自転車の価格帯は上がっていくため、始めて数年経つと用済みになりがちな工具ではあります。

ただ、ママチャリやクロスバイクを持っている場合はこれら整備に使えたりもするため、ひとつ持っておいて悪い工具ではないと思います。

モンキーレンチ

コッタレスクランク抜きを回すのに使います。

アーレンキー(六角レンチ※場合によります)

フィキシングボルトの形状によっては、アーレンキー(六角レンチ)で着脱できるものもあります。形状を見て判断いただければと思います。

 

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ロードバイク・クロスバイクのスクエアテーパークランクの着脱②実作業

それでは、実作業です。

スクエアテーパークランク着脱①フィキシングボルトを外す

先ずはクランクのフィキシングボルトを外します。

コッタレスクランク抜きをフィキシングボルトに噛ませて、モンキーレンチで挟んで反時計回りに回します。

※六角レンチで回せるものの場合は、六角レンチを噛ませて反時計回りに回してください。

 

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コッタレスクランク抜きを噛ませて

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レンチで回します

 

スクエアテーパークランク着脱②クランクをBBシャフトから外す

フィキシングボルトを外したら、コッタレスクランク抜きを逆にします。

そのうえで、クランクに切られたネジ山に、時計回りに回して挿入していきます。

この時のコツは、まっすぐ、かつ出来るだけ深く挿入することです。

かかりが甘かったり、曲がっていたりするとネジ山を破壊してしまう危険があります。

挿入を終えたら、コッタレスクランク抜きの後ろ側をモンキーレンチで挟み、時計回りに回してねじ込んでいきます。

どんどんねじ込んでいくと、クランクが外れてくるはずです。

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フィキシングボルトを外した時と逆向きで挿入して、後ろ側を締めこみます。

スクエアテーパークランク着脱③クランクの取り付け

取り付けは簡単です。

新しいクランクをBBのシャフトに取り付けた上で、上記①の逆の作業を行い、フィキシングボルトを締め込むだけとなります。

 

 

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