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自転車・雨の日の対策!梅雨時期に向けて確認しておきたいこと

  

梅雨時期が近づいてまいりました。

憂かない天気の日が続きますが、そんな天候のなかでも自転車に乗らざるを得ない方もおられると思います。

慣れない雨天走行を不安視されている方も多いとおられます。

そんな方に向けて、雨の日の自転車走行のコツをまとめました。

雨天走行に慣れた方には釈迦に説法だと思われますが、ぜひご一読くださいませ。

目次

自転車の雨の日対策1:ブレーキング

自転車の雨の日対策2:後ろ荷重

自転車の雨の日対策3:コーナリング

自転車の雨の日対策4:空気圧

自転車の雨の日対策5:状況把握

さいごに

 

  

自転車の雨の日対策1:ブレーキング

雨の日が怖いのは、路面が滑ることです。

マンホールや側溝のグレーチングは氷のように滑ります。

また、アスファルトでも路面に砂利が浮いていたりすると簡単に滑ります。

 

まず有効なのは、急ブレーキを避けることです。

自転車は車などと違い、ABS(アンチロックブレーキシステム)を搭載しておりません。※知っている限りでは

このため、不用意に強くブレーキを引くと、簡単にタイヤがロックして滑ります。

雨の日の場合路面の抵抗が下がるため、晴れの日より断然簡単にタイヤがロックしてしまいます。

 

予測運転を行い、ここで飛び出してくるかもしれない、ここで曲がってくるかもしれない、等(晴れの日もそうですが)注意して運転しましょう。

 

ブレーキを引くとき。

自転車のブレーキは、日本で完成車を買えば9割9分は右手側が前ブレーキ、左手側が後ろブレーキです。

よく効くのは断然前ブレーキです。このため、天候が良い日は前ブレーキ8:後ろブレーキ2程度の心持ちで使うのが良いと一般に言われます。

ただ、雨の日の場合は少し、後ろブレーキの使用比を意識的に増やすと良いです。心持ちとして7:3~6:4くらいかと思います。

 

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自転車の雨の日対策2:後ろ荷重

自転車は高重心かつ比較的前荷重な乗り物です。

ママチャリなどはそうでもありませんが、ロードバイクなどは顕著にこの傾向があります。

 

前ブレーキ主体でブレーキングしたり、ダンシング(立ち漕ぎ)したりすると重心がさらに前に移動します。

そして、その分、後ろ側から荷重が抜けます。

上記の通り元々前荷重な乗り物なので、前ブレーキによるブレーキングやダンシングにより、後輪の荷重はかなり抜けます。

 

ただでさえ滑りやすい路面で後輪から荷重が抜けると、ブレーキングでは簡単に滑ります。また、ダンシングでもトルクをかけた時には簡単にズルっといきます。

 

雨天時は、ダンシングはできるだけ使わないことが安全の面では望ましいと思います。

また、ブレーキングする時は意識的にサドル後方に身体を引くようにして、後輪に荷重をかけるようにすると多少は滑りにくくなります。

 

 

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自転車の雨の日対策3:コーナリング(曲がり方)

これは特にロードバイクに乗っている方にです。

自転車は基本的に荷重移動で曲がります。まともにできた自転車なら、目線を向けるだけでその方向になめらかに走ってゆくはずです。

ナチュラルに走っていればこのとき、ハンドルはほとんど切れておらず、車体が地面に対して傾くかたちで走って曲がっていくと思います。

晴天時はこれが自然なコーナリングだと思います。

ただし、雨の日にこれを無頓着にやると、タイヤが斜めに接地することでただでさえ滑りやすい路面との設置面積が減ることから、簡単に滑ります。

このため、ちょっとへっぴり腰に見えて情けないですが、意識的に車体を傾けないようにすると安全上は良いと思います。

また、書くまでもないかと思いますが速度は遅い方が滑りにくいです。このため、スローインすなわちコーナーにしっかり減速した上で侵入するのは、晴天時よりいっそう徹底するとよいです。

 

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自転車の雨の日対策4:空気圧

ママチャリであれば晴天時のままでも問題ないと思います。

ママチャリの場合は空気圧管理されて乗られていないことの方が圧倒的に多いかと思いますが、そのようなママチャリでさらに空気を抜いてしまうと、リム打ちパンクなど別の問題の発生確率をあげてしまうことになります。

ただ、高圧のロードバイクの場合は、配慮を要します。

普段どの程度の空気圧で乗っているかにもよりますが、高めの空気圧で乗られている場合は接地面積を増やす観点から、少しだけ下げるとよいです。

ただし下げすぎると上記ママチャリの場合と同じく、リム打ちパンクの問題が発生します。

タイヤの最低空気圧はしっかり確認した上で、それを下回らないように留意しましょう。

 

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自転車の雨の日対策5:状況把握

急ブレーキを行わないこと、コーナリングでは車体を傾けないこと、など色々書かせていただきました。

これらの前提となるのが状況把握です。言い換えれば所謂かもしれない運転の徹底であって基本的に晴天時と変わりませんが、雨天時特有のものとしては経験上よくあるのは路面のギャップの見落としです。

路面のギャップは、晴天時であればアスファルトと色が違っているなどで、事前に気づきやすいです。

しかし、雨天時は景色全部が暗色になるせいか、近くにくるまで気づかないことが結構あります。

実際、筆者はこれがために単独落車した経験があったりします。何百回も通った通勤路で、晴天時はなんでもなく避けていた路面のギャップを踏んでしまい、段差に車輪を取られる形で落車。速度は出ていなかったため怪我はありませんでしたが、我ながらびっくりでした。

このようなこともあるので、雨天時は路面に一層注意するとよいです。

ただし路面ばかり見て前方不注意にはならないようにも留意しましょう。

 

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さいごに

いちばん安全なのは雨天時のようなバッドコンディション時には乗らないことです。しかし、乗る必要がある方も自分含め、沢山おられると思います。

やむを得ず乗る際は、ここで挙げた項目を思い出していただければと思います。

 

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