「ビギナーの部屋」では、ロードバイク歴7年の筆者が、ロードバイクやクロスバイクに乗りはじめたばかりの方が疑問に思うであろうことについて解説します。
目次
ロードバイクとアイウェア①アイウェアのメリット
ロードバイクに乗る人は、結構な割合でアイウェアを着用します。
しかし、どうしてアイウェアを着用するのか?と思う方もおられるかと思います。
アイウェアを着用してロードバイクに乗るメリットについて、先ずはまとめてみたいと思います。
ロードバイク乗りがアイウェアを着用する理由①目の保護(物理的)
アイウェアをつけるのは、先ず目の保護が理由です。
試しに裸眼で乗ったあと、鏡で目を見ると充血していることが多いと思います。これは、前方からの風圧で目が乾くことによります。
アイウェアを着用すると、風圧による目の乾きを予防できます。
また、小石などが跳ねて目に突っ込んでくる危険や、道路外から伸びている木の枝などが目に入る危険も皆無ではありません。
このようなシチュエーションにおいて、アイウェアを着用していると目が直接ダメージを受けることを防げます。
ロードバイク乗りがアイウェアを着用する理由②目の保護(紫外線)
ロードバイクは、何時間と外で乗り続けることが大半だと思います。
全スポーツで見ても、かなりプレー時間が長い部類です。
当然その間、ずっと太陽光を浴び続けることとなります。
紫外線が目に飛び込むのをカットするのも、アイウェアの重要な役割です。
ロードバイク乗りがアイウェアを着用する理由③状況把握力の向上
専用のアイウェアは、視界がよりクリアに見えると言われます。
見落としては事故に繋がるような路面のギャップ等をいち早く把握し対処する為には、視界をクリアにするアイウェアが有用なこともあります。
ロードバイク乗りがアイウェアを着用する理由④かっこいいから
正直ベースで言うと、「かっこいいから」という理由もあることが多いのではないでしょうか。少なくとも筆者はこれが一番大きいです(笑)
プロが使う機材を比較的お求めやすい価格で入手できるのもアイウェアのいい所だと思います。
チームイネオスが使うデュラエースのコンポーネントを一式買えば何十万円とかかりますが、選手が着用するオークリーのアイウェアは2~3万円台で購入できます。
ロードバイクとアイウェア②アイウェアのデメリット
いいところが沢山のアイウェアですが、デメリットがない訳ではありません。
思いつく限りを挙げ連ねます。
ロードバイクにおけるアイウェアのデメリット①使いはじめは疲れることがある
視るという行為は、意識しないだけで脳に大きな負担をかけています。
極端な例でいえば、度があっていない眼鏡をある程度の時間着用し続けると、気持ち悪くなることが多いと思います。
目で見た情報を脳が処理するにおいて、普段と違う情報が継続的に飛び込んでくると脳の負担が大きくなることによるものです。
アイウェアをかけると、景色の見え方は一変します。慣れてしまえばむしろ快適ですが、慣れるまでは見え方の違いに疲れを覚えることがあります。
ロードバイクにおけるアイウェアのデメリット②何もかも見やすくなる訳ではない
透過率によりますが、何もかも見やすくなる訳ではありません。
暗めのレンズを使うと、夕暮れ以降は見にくくなります。
また、日陰のカーブミラーなども見にくくなることがあります。
走る環境に応じたレンズを使えばよいのですが、幾つも持つのは難しい場合も多いと思います。
ロードバイクにおけるアイウェアのデメリット③アイコンタクトしにくい
暗めのアイウェアをつけると、外部からは目線を把握されません。
このため、交差点等ではアイコンタクトができません。
手による意思表示をもって補うなどする必要が生じる場合もあります。
筆者のアイウェア
筆者は「OAKLEY SUTRO」を使用しています。レンズはプリズムサファイア。
OAKLEY(オークリー)は、言わずもがなアイウェアのトップブランドのひとつです。自転車だけでなく、幅広いスポーツに適応したアイウェアを販売しています。
自転車では、古くはグレッグレモンやランスアームストロング、近年ではチームイネオス等が使用しています。
アイウェアを使いはじめたのは結構最近なのですが、陸上競技をしていた頃からOAKLEYには憧れがあったため、OAKLEYを選びました。
アイウェアと眉毛
最近は、スキーゴーグルのようなレンズが大きいアイウェアが多いです。他ではPOCのASPIRE等も。
日本人は(筆者含め)欧米人より鼻が低い傾向にあり、レンズが小さいアイウェアだと上側から眉毛が覗くことが多いです。
個人的にですがアイウェアは眉毛が出ないように着用するのがスタイリッシュだと感じます。このような点にこだわる場合は、最近多いレンズの大きいアイウェアは良い選択だと思います。
SUTROのフチのフィットがしっかりしているのもありますが、筆者の場合着用時に眉毛が覗くことはありません。
ドライアイとアイウェア
筆者はドライアイで、コンタクトレンズのみで自転車に乗ると30分と持ちません。
しかし、SUTROを用いるとほとんど目の乾き感や充血はなく、至って快適です。
眼鏡で乗っても相応に充血することからアイウェアを使っても大きくは変わらないかもしれないと予想していたのですが、いい意味で裏切られました。想像以上の防風性能です。
ドライアイの程度にもよるのは事実だと思いますが、普段眼鏡で自転車に乗っていて、ドライアイのためにコンタクトでの乗車を控えているような方にアイウェアはおすすめです。
プリズムサファイアの見え方
太陽を直接見ることができる(見続けるのはよろしくないですが)程度に調光してくれます。目をすぼめがちな逆光などの時でもしっかり目を開けられるため非常に見やすいです。
正直、色についてはかっこよさで選択しました。自分の自転車(フレームを割ってしまいましたが…)とマッチするレンズを、と考えて選んだ次第です。
最後に
2万円以上するアイウェアですが、筆者は買って満足しています。
筆者が買ったきっかけは、レースでの優勝の自分へのご褒美でした。
けして安い買い物ではないのは事実ですが、必要だと感じた時や、なにかの節目の時に購入してみるのもよろしいかと思います。