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【ビギナーの部屋】SPD-SLペダル、SPDペダルの使い方(難度:★★☆)

「ビギナーの部屋」では、ロードバイク歴7年の筆者が、乗り始めたばかりの皆様が一度は悩むであろうことを解説していきます。

目次

はじめに:SPD-SLペダル、SPDペダルの概要と必要性

SPD-SLペダルとSPDペダルの違い・選び方

SPD-SLペダル、SPDペダルの使い方①基本的な使い方

SPD-SLペダル、SPDペダルの使い方②「立ちゴケ」の防止

 

はじめに:SPD-SLペダル、SPDペダルの概要と必要性

ロードバイクやクロスバイクに乗り始めた方が1度は悩むであろうことのひとつが「ビンディングペダルを導入するか」だと思います。

 

ビンディングペダルとは、クリートという金具がついた専用シューズを、ペダルに固定するものです。スキーのビンディングと似たようなものとなります。

ペダルにシューズをロックしてしまう為、雨の日のダンシング(立ち漕ぎ)等のペダルが滑りやすくなるシチュエーションでも踏み外しが無くなります。

足首を完全に立てても足が滑り落ちないため、ダンシング(立ち漕ぎ)では重心をより前側に移せるというメリットもあります。

また、足がブレることによるロスを無くせます。踏力がダイレクトに自転車に伝わるイメージです。

さらに、効果の程は賛否ありますが、ペダルを踏む方向だけでなく上側に引き上げる、所謂「引き足」を使えるとも言われます。

 

使い方を誤ると転倒事故に繋がる危険はありますが、自転車を効率的に前に進めるにあたり大変有用な機材です。

 

SP-SLペダル、SPDペダルは、ビンディングペダルのうち、シマノが出している製品名です。

初めてビンディングペダルを使う方の多くはSPD-SLペダルもしくはSPDペダルを選ぶ傾向がありますので、ここではSPD-SLペダル及びSPDペダルに特化した説明と致します。

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ビンディングペダル

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ビンディングシューズ

 

 

 

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SPD-SLペダルとSPDペダルの違い・選び方

SPD-SLペダルとは

SPD-SLペダルは、主にロードバイクでの使用を想定したものです。オンロードでのレーシーな走りを第一に作られているものとなります。

SPD-SLペダル&シューズに比べて軽量であり、クリートが大きいためパワーの伝達効率も優れます。

ただ、両面でシューズを固定可能な多くのSPDペダルと異なり、片面でしかシューズを固定できません。扱いの難易度はSPDペダルより上がります。

また、シューズに付いたクリートが下側に出っ張っているため、歩きやすさについてもSPDより劣ります。クリートの交換頻度もSPDより高くなりがちです。

固定力はかなり高く、街中でのライドやロングライド等付け外しが多い場合だと、片面でしかシューズを固定できないことも相まってストレスを感じる場合もあります。

泥詰まり等にも弱く、一旦泥や雪が入ってしまうと、掻き出すまでシューズをペダルに固定できなくなってしまうことも多いです。

 

SPD-SLペダルをおすすめしたいのは、先ずロードバイクで競技をする人です。

速さを求めるのであればSPD-SL一択です。

逆に街中でのサイクリングやロングライドのような用途であれば、SPDの方が適任だと考えます。

 

SPDペダルとは

SPDペダルは、MTBでの使用を第一に想定された製品です。ただ、タウンユースやロードバイクでの使用を想定された製品も存在します。

多くのSPDペダルはシューズをペダルの両面で固定できます。固定力はSPD-SLペダルに比べて弱く、両面での使用が可能なのもありストレスフリーです。

泥詰まりなどもしにくい構造となっています。

クリートは比較的すり減りにくく、シューズも歩きやすい構造であることが多いです。

ただし、SPD-SLペダル&シューズに比して重いです。また、クリートが小さいため踏力の伝達についてはSPD-SLペダルに劣ります。

 

SPDペダルをオススメしたいのは、お店に立ち寄るようなサイクリングや、付け外しの回数が多くなるロングライド等をメインに楽しむ方です。

逆に、オンロードで競技をするならSPD-SLペダルがオススメです。

 

※あくまでおすすめであって、SPDで競技してもSPD-

SLで緩いサイクリングを楽しんでも、なんの問題もありません。使いたい機材を選ぶのがベストではあります。

筆者の初ヒルクライムレースはSPDペダルでの参加でした(4位入賞)。

 

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SPD-SLペダル、SPDペダルの使い方①基本的な使い方

発進時①ペダルを起こす(SPD-SL及び片面SPD)

片面でしかシューズを固定できないSPD-SL及び片面SPDの場合、まずシューズを固定できる面を上にする必要があります。

ペダルは後ろ側が重くなっているため、何もしていない状態では後ろ側が下がっていることがほとんどです。

前側を踏むようにして、ペダルを起こします。

発進時②ペダルを固定する

続けて、ペダルを固定します。

まずクリートの前側をペダルにセットします。

斜め上から前に向けてペダルに差し込むようなイメージです。まっすぐ踏まないとペダルにクリートがハマらないので、ペダルに対して足は真っ直ぐに。

前側がハマったら、ペダルの後ろ側を踏むようにすると、パチンという音と共にシューズが固定されます。

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停車時:ペダルとシューズの固定を解除する

シューズを捻るようにすると、固定が解除されるようになっています。

足首をグッと捻って、シューズを外してください。

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SPD-SLペダル、SPDペダルの使い方②立ちゴケの防止

ビンディングペダルは非常に有用なものですが、使い方を誤ると事故の元にもなります。

外したい時に外せないという事態を防ぐため、使い方をしっかり練習した上で、注意すべきポイントを抑えて使用すると良いです。

 

事前の練習①ハーフトゥクリップの使用

ハーフトゥクリップというアイテムがあります。

普通のフラットペダルの前側に、シューズが引っかかるクリップをつけるものです。

ビンディングペダルが登場する前にレースで使われていたトゥクリップというアイテムの簡易版です。

本家トゥクリップが左右からシューズを縛ってロックするのに対し、ハーフトゥクリップはシューズがフリーな状態なので安全です。

ハーフトゥクリップは、下を向いたペダルを蹴って起こす→シューズをクリップの中に差し込む、という使い方をします。

ペダルにシューズがロックされこそしないものの、ビンディングペダルのはめ方とプロセスは似通っています。

ビンディングペダルの使用を開始する前にハーフトゥクリップで練習すると、スムーズにビンディングペダルの使用を開始できるかと思います。

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事前の練習②その場での付け外し

いきなり走り出そうとするのではなく、まずはその場で左右ともはめ方・外し方を練習しましょう。

外せないと転倒してしまうので、先ずは壁などが近くにあるところでの練習がおすすめです。

 

走行時の注意①予測運転

事故防止の基本ですが、予測運転は大事です。

例えば前に死角があって、ここから飛び出しがあったら止まらなければいけない、というようなシチュエーション。

減速すると共に、左側のシューズの固定を外しておくと安全です。

慣れていても、咄嗟にだと外せなくて転倒…というパターンは無いわけではありません。先々で何が起こるかを予測して、止まる可能性が見えたら予め固定を解除するようにしましょう。

 

走行時の注意②下死点でペダルを外すクセをつける

直立した状態、腿上げした状態、足首を捻りやすいのは(普通は)前者だと思います。

ペダルを踏み切ったところ(下死点)でペダルを外すようなクセをつけると良いです。

走行時の注意③止まる時は脚を開いて車体を斜めに

よく聞くのが、止まろうとして右側に倒れるパターンです。

左ペダルをやっとの思いで外した時、重心が右に寄ってしまうことで発生します。

完全に停車する時は、左脚を大きめに開いて、足を車体から少し離して着地させると重心が左よりになり安全です。

合わせて、ハンドルを少しだけ右に切って車体そのものも気持ち左に倒すようにすると、右側に倒れていかないので安全です。

 

走行時の注意④右転回に注意

時計回りでUターンしようとした際などに、重心が右に寄ったまま止まろうとしてペダルを外せないことがあります。

時計回りで回る時は大概右足が上死点にあり、足首を捻りにくいのも転倒しやすさに拍車をかけます。

日本の道路は左側通行であり、時計回りでUターンする機会はそれなりにあります。また、二段階右折のためかなり鋭角に時計回りに回ることもあります。

対策としては、一旦左ペダルを外して停車した上で車体の向きを変え、再度発進することです。スタイリッシュではないですが転倒の危険は防止できます。

 

ビンディングペダルは安全に使えれば大変有用なものです。恐れずに、ぜひ活用を検討してみてください。

 

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