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ST-3400(SHIMANO SORA)というレバーを、今更インプレしてみる

目次

はじめに

SHIMANO ST-3400 の握り

SHIMANO ST-3400の動作

SHIMANO ST-3400 の特筆すべき点

おわりに

はじめに

SHIMANO ST-3400は、自分が最も長く使っている自転車部品のひとつです。

グレードとしてはSORAにあたります。今のR3000の前が3500系で、その前がこのST-3400含む3400系ですから2世代前です。

デビューは2007年で、じつに13年が経過しています。

この世代で、soraは9速になりました。

デザインとしては7700系の流れです。今のデュラエースがR9100、その前が9000、7900、7800と遡ってようやく7700系です。実に4世代前のデザイン。

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後ろの段ボールは気にしないでください…

 

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SHIMANO ST-3400 の握り

 個人的にSHIMANO ST-3400の握りは好きです。

ブラケット部分の太さは実感として5800系105とほぼ差を感じません。むしろSTー3400のほうがちょっと細いかなというくらいです。

安価ですが、分厚いと感じさせられることはないです。

 

世代の問題で、ブラケットの下側に指3本を入れた持ち方は(少なくとも自分の手では)出来ません。

ダンシング等で多用する持ち方ですが、この持ち方を無理なくやろうとして出来るのは9000世代以降のブラケットです。

 

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SHIMANO ST-3400の動作

STIレバーは自分にとってもブラックボックスで、中古購入した5年前から今までなんら手を加えていません。おそらく前の方もそうでしょう。

しかし、最長13年経っているこの製品は、今でもきっちりと動作します。

ブレーキは、レバー自体はおそらく然程重くないと思います。しかし、自分が使っているミニvブレーキの戻りバネが硬すぎるためにレバーも重く感じられてしまう状態です。

インプレは避けますが、普通のキャリパーブレーキとの組み合わせであれば多分軽く動作すると思います。

 

シフトは軽いです。安いゆえに動作がプラスチッキーな感覚なのは致し方ないとして、動作自体は軽やかです。カシュ、カシュと変速します。

動作系の軽さは触覚ワイヤー故の部分もあるのではないでしょうか。

 

余談ですが、個人的に触覚ワイヤーは好きだったりします。

上ハン部分に肘を置いてTT ポジション的なフォームで走る時、触覚ワイヤーを掴めるからです。

 もちろんぎゅっと握ったりはしませんが、なにも握っていないのとワイヤー一本でも握っているのは安心感が結構違うように思います。

 

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SHIMANO ST-3400 の特筆すべき点

なんと言っても親指シフトがこのレバーの特徴です。

現行のシマノレバーだとターニーのみに残された機構です。

小レバーに割り振られている「フロントのシフトダウン・リアのシフトアップ」が親指レバーに割り振られているかたちです。

感覚的なはなしですが、加速動作が「親指で上から押し込む」というのは「小レバーを内側に倒し込む」という動作より感性の面ではすんなりくるような感があります。

速さには全く関係ない部分だと思いますが、いわゆる「官能性能」の面です。

 

実用面では、上ハンドルを握ったまま薬指を伸ばしてシフトアップできるのが大きいです。

ヒルクライムばかりやる人なので、上ハンを握っていることが結構あります。

こんな時にいちいちレバーに持ち替えずともシフトアップできるのは明らかに楽です。

よく言われる下ハンドルからシフトアップできないという欠点ですが、確かにできません。無理やり手首を捻ればできないこともありませんが、時々空振りします。

ワイヤーの巻取り機構がレバーと一体化しているため、あの位置に親指レバーが来るのは仕方ないです。

しかし、無理を承知でもう少し手前に付けてほしかったな、というのは何度も思った事があります。

 

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おわりに

未だ中古だとかなり数が出ている製品ですので、探せば今からでも状態の良いものを入手できると思います。

9速で自転車を組む場合は、選択肢のひとつとして考えていただければと思います。

 

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