SPDシューズやSPD-SLシューズをお使いの方でも、インソールを入れ替えている人はそれほど多くないように感じます。
しかし、足裏や膝の痛みに悩まされる人には、インソールが痛みの軽減に大きく寄与する場合があります。
この記事では、SPDシューズやSPD-SLシューズのインソールを変えることによる効果を説明したうえで、筆者が使っているインソールを紹介します。
目次
SPDシューズ・SPD-SLシューズのインソールを変える効果
筆者がSPDシューズ・SPD-SLシューズで使用しているインソール
SPDシューズ・SPD-SLシューズのインソール交換の注意点
はじめに:そもそもインソールって?
インソールという言葉を知らない方もおられるかもしれませんので簡単に説明すると、インソールというのは靴の中敷きのことです。
薄っぺらい1枚のようで靴の重要な構成部品であり、クッション性の確保や足裏への負担軽減に大きく寄与しています。
インソールは自分好みのものに交換することが可能です。
交換の方法は簡単で、新しいインソールを用意したら元のインソールの形を参照しながら適当な大きさにハサミで切って、元のインソールの代わりに靴の中に入れるだけです。
SPDシューズ・SPD-SLシューズのインソールを変える効果
SPDシューズやSPD-SLシューズのインソールを変えることによる効果は、以下のようなものが挙げられます。
SPDシューズ・SPD-SLシューズのインソールを変える効果①
足裏の保護
インソールにもよりますが、クッション性が高いものや、土踏まずが普通のインソールより高くなっていて足裏に荷重がかかっても土踏まずに過剰な負担がかからないようになるものなどがあります。
自分に合ったインソールの使用により、足裏にかかる負荷が適正になり、足裏を痛めにくくなります。
SPDシューズ・SPD-SLシューズのインソールを変える効果②
膝の保護
インソールなのに膝?と思われるかもしれませんが、足裏から膝、ひいては腰までの筋肉は連動して痛むことがあります。
膝によく違和感を感じる人は、インソールが合っていないために足裏に過剰な負担がかかっている可能性を疑ってみるといいと思います。
筆者がSPDシューズ・SPD-SLシューズで使用しているインソール
インソールを入れるまで
筆者は中学高校と大学のはじめまで陸上競技(中長距離)をしていたのですが、高校2年の後半から故障を繰り返しました。
蹴り出すタイミングで土踏まずが伸びると足裏が痛むような具合でした。
当時は無理を押しても走るような選手だったため、指を丸めるようにして土踏まずが伸びないようにして痛みを堪えながら走っていました。
受験を経て大学生になって再び陸上競技に取り組んだものの、多少無理をするとすぐ足裏の痛みが現れました。
そのうちに陸上競技から距離を置くようになって、代わって自転車に乗るようになりました。
自転車は陸上競技と違って足裏を直接地面に叩きつけないので、走るという行為よりは足裏への負荷が少なく、相当な走り込みをしなければ足裏の痛みは現れませんでした。
しかし皆無ではなく、ハードに練習すると足を引きずるようにして歩かないといけなくなるくらい悪化することが時々ありました。
また、社会人になって再び、ある程度の頻度でランニングするようになり、足裏問題への対処を再考する必要に迫られました。
インソールの導入
インソールというものの存在は陸上競技の頃から知っていましたが、値段の問題で長年二の足を踏んでいました。お金を払って買って、合わなかったらどうしようか?と。
しかし、社会人になり多少お金に余裕が出来たこともあり、お金で治せるものは治せればいいなと考え購入を検討しました。
筆者が購入したのは「シダス」の「ラン3Dプロテクト」。税込6,000円弱です。
普通の靴に入っているインソールよりかなり厚く、そしてクッション性がありつつも硬いです。
後ろ側は踵を巻き込むようなかたちです。また、土踏まずのところが大きく湾曲していて沈みこまないようにサポートされています。
名前のとおりランニング用です。まずはランニングシューズに入れたところ、最初の数日は足が逆に痛んだものの、使い続けると痛みが消えてゆきました。
そして、インソールを入れていない自転車用シューズでの土踏まずの下がりがものすごく気になるようになってしまい、自転車用にも用意を考えました。
自転車には自転車用を…とも考えたのですが、違う形のインソールを使うのはむしろよろしくないのではないかとの考えをもとに、結局ラン3Dプロテクトを2枚買ってきて、SPDシューズとSPD-SLシューズそれぞれに入れました。
結果としては大正解で、自転車もより快適に乗れるようになりました。
結局その後は仕事用シューズの足裏の感覚が気になるようになり、もう1枚追加購入。革靴にも入れています。
SPDシューズ・SPD-SLシューズのインソール交換の注意点
インソール交換の注意点は、ひとくちに言えば「高いお金を払って購入しても、合わない場合がある」ということです。
失敗したくなければカスタムインソール(個々の足型をもとにオンリーワンで作成する)を作るのも一策ですが、筆者が使用しているシダスのような汎用品に比べてかなりお値段が上がるうえ、カスタムインソールでも100パーセントハズレがないかというとそんなことも無いようです。
ただ、上記の筆者の感想にも記載の通りですが、慣れるまでは足の痛みが逆に悪化したりする事もあります。
痛むからといってすぐに使用をやめるのではなく、しばらく使用して合う合わないを判断した方が良いものではないかと思います。
合うものを手に出来れば長年の痛みさえ嘘のように悩みが消えたりする製品であるのは確かなので、お金に余裕があればぜひ、導入を検討してみてください。