おむにバス

自転車をはじめ、様々なお役立ち情報等を発信するページです。

ジュニアスプロケットのススメ!ジュニアスプロケットとは?ヒルクライムが速くなる?

「スプロケット」というのは、 自転車の後輪についているタケノコのような歯車の塊のことです。

f:id:GOTTANI:20200328124743j:plain

目次

・なぜ「スプロケット」を交換するのか?

・「ジュニアスプロケット」とは?

・ヒルクライムにオススメな理由

なぜ「スプロケット」を変えるのか?

自転車は、ペダルシャフト(クランクと言います)の歯車と、後輪の軸(ハブと言います)についた歯車を、チェーンで連結した構造です。

ペダルを踏み込むという動作でクランクシャフトを回転させて、チェーンで連結された後輪を回転させることにより、推力を得ています。

クランクシャフトを1回転させた時、後輪が何回転するかは、クランク側の歯車(以下「クランク歯数」)と、後輪側の歯車の歯数(以下「スプロケ」)によります。

例えば、クランク歯数の数が50、スプロケが25であれば、 クランクシャフトを一回転させた時に後輪は2回転することになります。

従って、クランク歯数を多くするほど、また、スプロケの数を少なくするほど、ペダル一回転あたりの後輪の回転数が多くなります。

後輪を1回転させるために必要なパワーは変わらないため、 ペダル一回転あたりの後輪の回転数を増やすほど、ペダルを一回転させるのに必要なパワーの量は大きくなります。

言い換えると、クランク歯数を増やすほど、もしくはスプロケの歯数を減らすほど、ペダルが重くなります。

自転車の多段変速は、この前後の歯数を変更することにより、ペダル一回転あたりの後輪の回転数を変更して、ペダルの重さを調整しています。

想定するコースにより、「どのくらいの重さのギアが欲しいか」等を考えたとき、スプロケットの変更が必要になる場合があるのです。

▲目次に戻る

・「ジュニアスプロケット」とは?

f:id:GOTTANI:20200329054854j:plain

通常のスプロケは、いちばん小さい歯が「11」もしくは「12」からスタートしています。 しかし、ジュニアスプロケットは「14」からのスタートです。

※過去には15、16スタートもあり。

本来は自転車競技の規定により、高校生が一定以上のギア比(クランク歯数/スプロケ歯数、言い換えれば、一定以上に重いギア)を使ってはいけないと定められていることから、その規定をクリアするために作られた製品です。

しかし、大人が使っても何ら問題が無い製品です。

歯数構成は、cs-r8000 11sでは、

14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28

他と比較すると 12-25 12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25

11-28 11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28

12-28 12-13-14-15-16-17-19-21-23-25-28

(以下、歯数を「(数字)T」で表します。自転車の世界では慣例だけど、初心者の方が見ることを想定して、注釈)

ポイントとしては、16T、18Tがあって、かつ28Tまで揃っている事でしょう。

この2つが無いと、変速ショック(1速変速した時の、ペダルの重さの変化の大きさ)が大きく感じられることがかなり多いです。

簡単に言えば、15Tを使うと重すぎ、17Tを使うと軽くて回りすぎ17Tを使うと重すぎ、19Tだと軽くて回りすぎ な状態。心当たりありませんか?

12-25でもこの2点は解決出来ますが、25Tでヒルクライムするのが辛い場合も多いです。 このような場合に、28Tまで確保されているジュニアスプロケットは有効です。

デメリットとしては、まず歯数が全体的に多くなるため、数十g程度重量増になることでしょうか。

しかし、ハブ部分の重さが増えてもわかる人はほぼいないと思います。

むしろ、適切なギア比を選択して走れないフラストレーションの方が、よほど分かりやすく身体に感じられるものです。

多少の重量増を甘受しても、ジュニアスプロケットで適切なギア比を取るほうが速くなるし、走っていて楽しいと思っています。

もう一つは、11~13Tがない為、ダウンヒルなどでは重い方が足りなくなること。

前50Tと組み合わせると、ケイデンス(ペダル回転数)90回転/分で、40km/hで頭打ちになります。 それ以上出したければ、ケイデンスを上げて対応するしかない。

しかし、公道では問題にならないでしょう。 ダウンヒルで踏み込んだらスピード違反確定です。

レースでは問題になりえます。 平坦でも50km/hなんか当たり前に出るので、平坦基調のレースにはとことん向かないです。 そういう場合は11-25や12-25など、別のスプロケットを使った方がいいです。

このジュニアスプロケットが真価を発揮するのは、ヒルクライム。下で説明します。

他に、ほぼ問題にならないですが、フレームによってジュニアスプロケットが入らない場合があります。(チェーンとシートステイが干渉する) 11Tや12Tに比べて歯の高さが高くなるためです。

定規などを使って、14Tの歯が一番外側にあった時、フレームに干渉しないか確認してから購入すると良いです。 どうしても不安なら購入店に確認。

また、RD(リアディレーラー、後ろの変速機)は、「SS」「GS」の2種類がありますが、ジュニアスプロケットに対応しているの「SS」です。 これについては自分の車体名で検索すれば採用している部品一覧が出てくると思うので、そちらで確認してください。 分からない場合は販売店に確認。

▲目次に戻る

・ジュニアスプロケットがヒルクライムにオススメな理由

ヒルクライムで、皆さんはどんなスプロケットをお使いでしょうか。 最近の自転車だと純正は11-28か11-30が多いため、そのあたりのスプロケットでしょうか。

ここで、14-28T(14-25-16-17-18-19-20-21-23-25-28)の「ジュニアスプロケット」をオススメしたいと思います。

<11-28、11-30の△な点> ・16、18Tが無い。 いや、そんな重いの使わないよ?と思われるかもしれませんが、一瞬勾配が緩くなった時に19Tあたりから細かく重くして、ケイデンスを変化させずスムーズに加速したいシチュエーションというのは結構多いです。 特にダンシングを多用する人の場合、この辺りの歯数の恩恵は大きいです。

少なくとも、11~13Tよりは優先的に採用すべき歯数です。 ヒルクライム専門でやっている人は、11~13Tをあまり使わないでしょうし。 一時的に平坦になった時にインナーのまま引っ張って11〜13Tも使う、という方もおられますが、 個人的には素直にフロントをアウターに上げればいいと思います。 アウターに上げるともたつく、と言う人もいますが、シマノ使っていてもたつくようなら調整不良だと思います(自分も無いとは言わないが)。

11-30Tは21-24-27がダメです。 24に落としたら、21に戻れません。 重さの差が大きすぎです。

21-24-27は、21だと重すぎる→24にするとちょっと軽すぎ、とか、24だと軽すぎるけど21は重すぎて変速出来ない、というシチュエーションが多過ぎます。 後者が特に致命的で、加速すべきシチュエーションで加速出来ないと、失速に繋がります。

21以下は21-23-25で続くスプロケットを強くオススメします。 21-24-27と21-23-25の差は歴然で、繋がりの良し悪しが全然違います。

ジュニアスプロケットを勧めるこの記事の内容からは外れますが、28Tでは足りないコース、個人的にはあざみラインくらいだと思いますが、そういうコースを走る場合は11-30でも11-32でもなく、11-34がオススメです。 11-30、11-32と違い、11-34には21-23-25が揃っているからです。 (ちなみに11-34は25の後ろも27で、比較的繋がりがいい。)

いかがでしたでしょうか? ジュニアスプロケット、ぜひ一度は使ってみてください。

▲目次に戻る