二口街道から、緑が丘の団地を何度か曲がって八木山方面へ向かっていく道がありますが、その脇に、急勾配を真っ向から登る坂があります。
なんと、平均勾配18.8%という訳のわからなさ。距離はたったの0.3kmですが、ほかではなかなか味わえない体験が可能です。
なお、ストラバでは「Rose garden climb」という名前のセグメントになっています。
愛宕大橋から286を秋保方面に進み、鹿野公園の交差点で二口街道へ。
そこから少し進むと、「鹿野クレセント歯科」という歯医者さんが左手に出てきます。
その歯医者さん手前の、下のGoogleマップの右に見える橋が、坂の入口です。
のっけから割と意味がわからない勾配です。しかし、後半に比べれば、これでもまだ多少マシな勾配です。
最初の直線を登り切ると、交差点が出てきます。
ストリートビューのとおりですが、登りがさらに続いています。ここからが本番です。
前半の登りより、さらに急勾配の登りです。少し前目に座らなければ前輪が浮きます。
筆者は車重7kgほどのSUPERSIXに、フロント36T-リア34Tの大分ヒルクライムに向いたギア比をセットして走っていますが、使い切りました。
シフトダウンしようとして右手を空打ちする体験、ロー25Tで登っていた学生の頃にはよくあったものですが、久しぶりにやってしまって苦笑い。
パワーデータも含めて言えば、アベレージ339w(/61kg)、上記の車体という条件で、アベレージ8.9km/h(2分16秒)でした。この坂のおそろしさを感じていただけるかと。
ハンドルにしがみつくような走り方をすると前輪が浮いてしまいそうなレベルの傾斜で、勾配があまりにも急すぎてダンシングするのも却って危なそうに感じられてしまうくらいなので、ここを登るのであれば軽いギア比は必須だと思われます。
この直登を制覇し、そのままもう少し登ると、緑が丘団地のメイン通りにでてきます。
息を整え、引き続き安全なサイクリングをお楽しみください。
なお、この勾配を乗り越えたあとであれば到底下る気にはならない思いますが、ここをロードでくだるのはオススメしません。
最大まで腰を引いても、おそらくかなり怖い思いをするか、最悪前転すると思われます。下るのであれば、ここを左折してメイン通りをくだるべきでしょう。
また、住宅街の道で、特段一方通行でもないので、対向車が普通に来ます。
回避に自信がない場合は、早朝や深夜などの車通りがない時間にゆくとよろしいかと思います。
「百草園の激坂」という関東圏のサイクリストには有名な激坂があるのですが、筆者が東京在住の頃、家が近かったのもあってよく登っていました。
この坂の後半は、百草園の後半以上かもしれません。かなり凶悪な坂ですが、脚に自信のある方はご挑戦を。
※本記事は「宮城ヒルクライムポータル」の1記事となります。他のヒルクライムスポットのご紹介は下記アイコンより。




