目次
GARMIN FORERUNNER165①筆者とスマートウォッチ
GARMIN FORERUNNER165②ランニングにおける使用感
GARMIN FORERUNNER165③サイクリングにおける使用感
GARMIN FORERUNNER165④その他の便利機能など
GARMIN FORERUNNER165⑤検討が至らなかった点
GARMIN FORERUNNNER165①筆者とスマートウォッチ
筆者にとって、今回紹介する「GARMIN FORERUNNER165」は、はじめてのスマートウォッチとなります。
筆者よりも先に筆者の妻が所有しており、健康管理に役立てていたのを見て、自転車にも有用ではないかと考え、購入することにしました。割と衝動買いです。
購入に際しては、筆者が自転車とランニングを主に行うことから、これらのアクティビティに向いた製品を選ぶこととし、仙台のヨドバシカメラへ。ひととおり見て、価格と性能などのバランスから、GARMIN FORERUNNER165を選択しました。
GARMINといえば自転車の分野でもサイクルコンピュータなどを中心に、使用している方が多いメーカーではありますが、正直高値であると感じてしまっており、筆者は今まで手を出せずにいました(筆者はブライトンのサイコンを使用。)。
そんな筆者にとって、このGARMIN FORERUNNER165は、初めてのGARMIN製品となります。
GARMIN FORERUNNER165②ランニングにおける使用感
FORERUNNERという製品名だけあり、ランニングにおける使用感はとてもよいです。
計測スタートすると10秒程度でGPSを捕まえてくれます。画面にはタイム、走行距離の外、現在のペース(kmあたりのペース)、そして心拍数を表示してくれており、常に適正なペース管理を行いながら走ることが可能です。
筆者は中学高校と陸上部ですが、ペース管理が大の苦手でした。そんな筆者でも、常にペースと心拍を確認しながら走ることができるようになり、無駄のない走行が可能となりました。
重量は体感的にはほぼないものと考えて良いくらいで、装着していることで左右差を感じたりすることはありません。ランニングにはとてもよいアイテムだと感じます。
なお、先日仙台国際ハーフを走りましたが、21.1kmのハーフマラソンを走った結果、距離としては21.4kmとして計測されました(=ハーフマラソンで概ね0.3km程度のズレ。)。恐らくですが、真っ直ぐ走れていない分と、腕振りで時計本体が前後に振れる分が積み重なって誤差となっているのかなと思われます。
スマートフォンを手に持って走ってもこのくらいの誤差は発生する印象なので、この時計の問題というよりは、GPS計測という方法の限界なのだと思われます。
計測結果は、ガーミンコネクト(ガーミンデバイスからのデータを集約するアプリ)を通じ、ストラバに自動アップロードしてくれます。
GARMIN FORERUNNER165③サイクリングにおける使用感
心拍転送モードというものがあり、サイクルコンピューターやスマートフォンなどに、計測した心拍数を飛ばすことが可能です。これを活用し、Zwiftをプレイする際や、ブライトンのサイコンを使用したSUPERSIXに乗るときは、時計を心拍計として使用しています。
チェストバンドの心拍計をキャットアイ→ブライトンと長年使用していましたが、計測の安定しない(特に冬季)チェストバンドに対し、計測はずっと安定しています。チェストバンドは割といきなり落ちたりすることがありますが、こちらの時計については、今のところ、計測が途中で切れた経験は皆無です。
腕に装着する光学式は計測精度について問題視されることがありますが、使っている感じとしてはそれほど大きな誤差はないのかなと感じます。
チェストバンドよりは-5bpm程度低く出るような印象はありますが、息も絶え絶えなのに心拍が低い、というような計測誤差は非常に少ないです。
ダンシングをすると、手首が動くからなのか、少し低く出ることがたまにあるなという程度です。
ブライトンで計測を行っていない、有線サイクルコンピュータしか装着していない通勤用のCAAD OPTIMOで練習する際は、このGARMIN FORERUNNER165でアクティビティを記録しています。
これまではスマートフォンでストラバを立ち上げて計測開始するという手順を踏んでいましたが、いちいちスマホを取り出してストラバを立ち上げて計測開始するのが正直面倒極まりなかった(ため、ほぼストラバを活用せずにいた)ところ、ボタン2クリックですみやかに計測開始してくれるので、非常にストレスフリーです。
計測結果は、ラン同様にガーミンコネクトからストラバに自動アップロードが可能です。
なお、FORERUNNER165は、パワーメーターには非対応です。パワーメーターのデータをウォッチに同期することはできません。
上位機種だと可能なようですが、この点は上位機種と差別化された点といえます。
しかし、筆者の場合、SUPERSIXに乗る際は計測をブライトンのサイコンで行い、ブライトンアクティブからストラバに集約しており、FORERUNNERで計測を行っているCAADにはパワーメーター自体がついていないので、パワーデータをこの時計に同期するニーズがなく、この点は問題となっていません。この点を気にされる方は上位機種を選択されたほうが良いものと思います。
GARMIN FORERUNNER165④その他の便利機能
「ボディバッテリー」で定量的に残りの体力を把握可能
どのようなアルゴリズムで算出しているのか不明ですが、ボディバッテリーという機能があり、「残り体力」を百分率で表してくれます。
これにより、自分の残り体力を定量的に把握できるため、「今日はまだ動ける」であるとか「今日はもう休んだほうが良さそう」といったように、無理のないアクティビティに繋げることが可能です。
睡眠を計測、評価してくれる
深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠及び覚醒の4段階で、どの段階がいつどれだけあったかをグラフ化、数値化して示してくれたうえで、「睡眠スコア」を算出してくれます。
時間だけ見れば長い時間眠った日でもデータを見ると覚醒の時間が長かったりするなどの事もあり、「これだけ寝たのだから今日は元気なはず」といった思い込みを予防でき、上記の「ボディバッテリー」と合わせて、今日の自分がどのくらい良いコンディションなのかを定量的に把握する助けとなります。
なお、睡眠コーチという、どれくらい眠ればよいのかを示してくれる機能もありますが、筆者の場合ほぼ毎日9時間(恐らく上限値)を示してきます。
8時間がベースで運動負荷や前日の睡眠レベルで上下するようですが、8時間も眠りながら競技できる社会人は多分いないと思われるところで、この機能は参考になりません(笑)
常に腕に時計を巻いた状態で過ごすことになり、眠っているときに不快ではないのか?と最初は思いましたが、慣れれば基本的には気になりません。使用開始から4ヶ月で、気がついたら外して寝ていた(夜、寝ている間に無意識に外してしまった)ことは2回だけありました。
消費カロリーを示してくれる
運動負荷と基礎代謝から、消費カロリーを算出してくれます。
これまではサイクルコンピュータの消費カロリーなどをもとに、他の消費カロリーを推測で足し合わせて推計していましたが、24時間つけっぱなしのデバイスで計測することでより確実な値を得られるようになりました。
サイクルコンピューターやZwiftが示す消費カロリーよりは少しだけ少ないかなという印象で、大外れはしていないのではないかという感じの値がでてきます。
スマートフォンに来ている通知を確認できる
スマートフォンと連携することで、スマホに来ている通知を時計で確認できます。いちいちスマホを開かずとも通知のありやなしやを確認可能なのは、地味なようで便利だなと感じるところです。
充電持ちが良い
これは便利「機能」ではないですが、非常に重宝している点です。4〜5日に一度程度、1時間も充電すればよいため、頻繁につけ外しを行う必要がなく、ストレスフリーです。
GARMIN FORERUNNER165⑤検討が至らなかった点
ブライトンのサイコンからガーミンコネクトにアップロードは出来ない(当たり前だ…!)
全くもって当たり前ですが、ブライトンのサイコンからガーミンコネクトにデータをアップロードすることはできません。
このため、筆者の現状だと、「ブライトンで計測しているSUPERSIXの走行データはブライトンアクティブ経由でストラバに載るが、ガーミンコネクトには載らない」「Zwiftの走行データはガーミンコネクトとストラバの双方に載る」「FORERUNNERで計測しているCAADの走行データとランのデータは、ガーミンコネクト経由でストラバに載るが、ブライトンアクティブには載らない」という状態になっています。
結局ぜんぶストラバに集約されるため、ストラバを見ればいいのですが、ひとつのアプリにすべて集めたいなと感じてしまうのも事実で、これまで正直魅力を感じなかったガーミンのサイコンに対していいな…と思い始めている自分がいるのを感じます。
ちょっと蒸れやすい(?)
筆者が代謝の良い身体所以なのも大いにあると思うのですが、蒸れるなと感じることがあります。かぶれてしまいそうだなと感じた際は、逆手に時計を付け替えしています。
あとは、腕への食い込みは結構強めです。逆手に付け替えすると、暫くの間元つけていた方の腕に時計の本体とバンドの跡がくっきりと残り続けます。
妻のピクセルウォッチはこのようなことが少ないようなので、この点はガーミンウォッチの改善して欲しい点といえるかもしれません。
GARMIN FORERUNNER165⑥さいごに
上記のとおり、概して満足できる品質だなと感じられる製品と思います。けして安価ではない(筆者は4万円弱で購入)ですが、その価格に見合った満足感はあると言っていい製品だなという感があります。
この「GARMIN FORERUNNER165」の購入によりはじめてスマートウォッチを装着するようになり、アクティビティ、普段の生活どちらの質も上がったという実感があります。
筆者にとってはこれがはじめてのスマートウォッチで、上記は相対比較ではない(=上にはおそらくもっと良い製品がある)のは事実ですが、筆者のようにはじめてスマートウォッチを購入される方には特におすすめできるものと思います。必要十分に多機能が揃っており、満足感は高い製品です。
購入ご検討の方がおられましたら、ぜひ候補の一角に加えていただければと思います。