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KASK Valegro 圧倒的な軽量性を誇るヒルクライマー垂涎のヘルメット

目次

はじめに:ヘルメットの消費期限

KASK Valegro①KASKとは

KASK Valergo②筆者のヘルメット選び

KASK Valegro③インプレ

KASK valegro④さいごに

 

はじめに:ヘルメットの消費期限

ロードバイク用のヘルメットは、たとえ落車などにより衝撃を与えることがなくとも、いつまでも使えるものではありません。一般に、使用開始から3年程度で交換するのが望ましいと言われます。

筆者は、2021年の終わりごろから、KASKのMojitoを使用していました。2025年4月時点で使用開始から3年半ほど使用したため、この度交換しました。

右:Mojito 左 Valegro

 

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KASK Valegro①KASKとは

KASK(カスク)は、イタリアの、ヘルメットの設計と製造をメインとするメーカーです。「カスク」というのは元々簡易な頭部保護具を指す一般名詞ですが、メーカーのKASKが販売しているのは、ヘルメットです(ややこしい)。

プロチームに対しては、現イネオスがチームスカイだった頃から供給を続けています。2010年代に自転車を始めた筆者のようなサイクリストにとっては、KASKといえば常勝のSKY、というイメージの方も多いのではないかと思います。

創業自体は2004年という割と最近立ち上がった企業ですが、大変高性能な製品を数多く世に放っています。

現イネオスが常用しているProtoneなどは、日本のアマチュアでも着用している方を多く見かけるところであり、KASKの製品はプロから我々アマチュアまで、幅広い層に愛用されています。

 

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KASK Valegro②筆者のヘルメット選び

選定の条件づけ

ヘルメットに対して重視することは人によって異なるものと思われますが、ヒルクライム専業の筆者は、優先順位を「重量」「空気抜け」>(「見た目」)>「エアロダイナミクス」という順番で振っていました。

重量」については、従前使用していたMojitoが230g程度であったため、最低限これよりも軽量であることを条件としました。

また、OGKの安価なヘルメットからMojitoに交換した際に空気抜けの良さに感動した経験があったことから、Mojito同様の「空気抜けのよさ」を条件としました。

そのうえで、「極力きのこのような見た目にならないこと」を次の条件とし、選定にかかりました。

候補となったヘルメット

上記の条件以前の問題として、ヘルメットについては、「頭に合うか」という問題があります。筆者の場合、これまで使用してきたOGKとKASKについてはいずれもフィットしました(全モデルがフィットするかといえばまた別の問題とは思いますが。)。

本当は実店舗で試着させていただくのがベストなのですが、その時間も確保できなかったため、経歴として実績のあるOGK又はKASKから選択することとしました。

結果として、OGKについてはFLEX-AIR、KASKについてはProtoneとValegroに絞り込まれました。

それぞれの検討

OGKのモノの良さは理解しているのですが、性能比較などではない気持ちの問題で、本当になんとなく、KASKを使いたいな…と感じたため、FLEX-AIRは見送りに。

残るはProtoneとValegro。現イネオスでメインとして使用されているのは前者ですが、筆者のようなヒルクライム専業の場合は少しでも軽量なほうがよいだろうと考えたのと、protoneについては使っている方が非常に多いように感じられるのもあり、Valegroを選択しました。

 

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KASK Valegro③インプレ

見た目

野暮ったくなく、かといって攻撃的すぎる見た目でもなく、とてもスマートだと思います。レーシーな乗り方をする際だけでなく、ママチャリなどを含む街乗りでもおしゃれに着用できるのではないでしょうか

KASKのヘルメットの美点として、比較的きのこのような見た目になりにくいことを挙げられます。最近流行のレンズが比較的大きめなアイウェアと合わせると、特にきのこ感を軽減できるように思います。

筆者はOAKLEY SUTROと合わせて使用しています。

重さ

この点を最重視した以上、そうであってもらわなければ困るのですが、見込みどおり恐ろしく軽いです。ありきたりな表現ですが、本当に、つけていることを忘れるような軽さです。

なお、重量は公称Sサイズ180g。筆者の頭だとMサイズなのでもう少し重いはず(実測まではしていません)ですが、それでも吹けば飛ぶような軽さです。

軽いのは、首の疲労感の軽減などにダイレクトに繋がります。筆者のようなヒルクライマーはもちろんですが、それよりも、速度域が比較的低く、超長時間にわたって走り続けるブルベライダーの皆様などにもおすすめできるのではないかと思います。

空気抜け

Mojito同様、空気抜けもとてもよいです。低速時の通気性を重視して設計されているとのことであり、ヒルクライムのような低速時であっても走っていると常に風が頭髪に当たり続けるため、汗ばみにくいです。

Mojitoは冬場、寒くて頭が痛くなるくらい空気抜けがよかったのですが、このヘルメットも同じくらい空気抜けが良いように感じられるため、暖かい季節はよいですが、冬場はキャップをかぶるなどの対策が必要だと思われます。

ベンチレーション(空気穴)が沢山設けられています

フィット感

KASKのヘルメットは、後ろのアジャスターが大きく上下します。これにより、頭に合わせた締め込みが可能です。また、あご紐部分に合皮が使用されており、あご部分の肌さわりが優しいです。

あご紐

安全面

検証のしようがありませんし、しないで済むことを祈りたいですが、JCF公認であるほか、欧州における安全基準であるCE EN 1078を通っているなど、いたずらに軽量であるわけではなく、一定の安全基準を通った品質とされています。

 

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KASK valegro④さいごに

KASK Valegroは、ひたすら軽量であり、通気が良く、かつ、スマートなルックスのヘルメットです。

筆者のようなヒルクライムを主として楽しむサイクリストの他、超長時間にわたり走り続けるブルベライダーのような方、速度域が低めの女性の方や、お洒落に街乗りしたいような方にもおすすめできるのではないかと思います。

このKASK Valegroですが、筆者は25,000円程度で購入しました。比較的高級な部類のヘルメットであるのは事実ですが、値段に見合う満足感がある製品です。

上記にあてはまるような方においては、ぜひご検討の1つに加えていただければと思います。



 

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