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弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?弱虫ペダルがきっかけでロードバイクを買うことについて。

目次

弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?①「弱虫ペダル」とロードバイクの流行

弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?②弱虫ペダルを見てロードバイクを買う人の心理を考える

弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?③こんなはずじゃなかった!ロードバイク

弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?④後悔しないために

弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?⑤さいごに

 

弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?①「弱虫ペダル」とロードバイクの流行

主人公・小野田坂道を中心とする総北高校自転車部の戦いを描いた「弱虫ペダル」。

弱虫ペダル以前にも傑作と名高い「シャカリキ」や「茄子 アンダルシアの夏」、「オーバードライブ」など、ロードレースを題材とした漫画やアニメはありましたが、ここまで幅広い層に見られたのは「弱虫ペダル」がはじめてではないかと思われます。

 

そんな「弱虫ペダル」をきっかけとして、ロードバイクという乗り物の認知も大きく広まりました。

ロードバイクという乗り物を説明するにあたり、「弱虫ペダルに出てくる自転車」と言えば多くの人には通じるくらい、認知は進んだように感じます。

実際に乗る方についても、筆者が高校生の頃に比べれば、ロードバイクに乗る学生は大きく増えた印象があります。

また、所謂「弱ペダ女子」のような女性の乗り手を大きく増やしたのは、間違いなく「弱虫ペダル」の影響があると言って良いかと思います。

 

 

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弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?②弱虫ペダルを見てロードバイクを買う人の心理を考える

弱虫ペダルを見てロードバイクを買って後悔する方について考えるにあたり、まずは、弱虫ペダルを見てロードバイクを買う人はどんな心理で買うことが多いのかを考えていきます。

弱虫ペダルを見てロードバイクを買う方の心理①〇〇くんが乗っている自転車に乗りたい!

例えば、手嶋先輩が乗っているキャノンデールに自分も乗りたい、等の動機がこれにあたります。一例としていえば、少し前ですが、東堂さんが駆る「リドレー」の、白地に赤のフェニックスというモデルが大人気を博した時期があります。

また、荒北先輩が駆るビアンキは、元々そのチェレステカラーの美しさから人気がありましたが、弱虫ペダルをきっかけに選ぶ方も相応におられました。

このように、推しのキャラクターが乗っているロードバイクに乗りたい、という動機でロードバイクをお買い上げになる方が相当数おられます。

弱虫ペダルを見てロードバイクを買う方の心理②ロードバイクがカッコイイから乗りたい!

具体的なキャラクター推しでなくとも、作中の各シーンのカッコよさを見て、ロードバイクに興味をお持ちになる方も相当おられるように思います。

このような方々は、TDF等の実際のレースを何らかのきっかけで見て興味を持つ層に近いと言えるでしょう。

 

弱虫ペダルを見てロードバイクを買う方の心理③楽に速く長距離を走りたい!

特に作中序盤、ママチャリを駆る小野田坂道くんに対し、ロードバイクの性能差を示すシーンが多くあります。

例えば今泉くんと小野田くんの最初のマッチバトルでは、15分のハンデを与えた今泉くんが、小野田くんのママチャリにあっという間に追いつきます。

また、1年生レースではママチャリの小野田くんがロードバイクに乗ったほかの1年生に置いていかれますが、ロードバイクに乗り換え、今泉くんを追い抜いて山頂ゴールを取るまで熱走します。

このようなシーンの数々を見て、楽に速く長い距離を走れる乗り物としてのロードバイクに興味を持たれる方も多いのではないかと思います。

 

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筆者なりの考察ですが、大まかにこのような動機でロードバイクをお買い上げになる方が多いのではないでしょうか。

先ず誤解なきように書きたいのは、どれも立派な動機であるという事です。以下でイメージと違った例を書いていきますが、動機を否定するものではありません

 

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弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?③こんなはずじゃなかった!ロードバイク

弱虫ペダルを見てロードバイク買って後悔①チームのなかに、自分は居ない

作中の1年生編インターハイの最終版。富士あざみラインの山頂ゴールに向けて駆け上がっていく真波くんと小野田くんを見送った今泉くんは、「信じて、預けて、任されて、走る」事を、「ロードレースそのもののおもしろさ」と表現します。

この言葉に表されているようなキャラクター同士の信頼が、「弱虫ペダル」を熱い物語にしている所以でしょう。

翻って、キャラクターに憧れて買ったロードバイク。ひとりで乗っている限りだと、キャラクター同士が交わしていたような感情のやり取りを行う機会はありません。乗っているのみでは、ただただ淡々と乗っているだけになりがちです。

そのような、キャラクターと自分自身のギャップ、言い換えれば作中キャラクターが繰り広げる熱い感情のやり取りと自分自身の味気なさの落差が、ロードバイクから疎遠になる原因になり得るものと思います。

弱虫ペダルを見てロードバイクを買って後悔②見た目に飽きてしまう事もある&他人はそれほど自分を見ていない

乗り物について、必ずしも長い間その見た目を情熱的に好きでいられるかと言えば、悲しいことですが必ずしもそうだとは言えないと思います。

あるいは、見た目は好きなままであっても、ロードバイクという乗り物でそれほど楽しい体験を出来ていない場合だと、見た目だけを乗り続ける動機にするのは難しいのではないかとも思います。有り体に言えば「乗りたくなさが勝る」という事です。

また、自転車に全く興味のない方は、街中を走り抜けるロードバイクを見ても全くと言っていいほど関心を持たないものです。「かっこいい自分」を作るための道具としてロードバイクに乗る方は、思ったほど注目を集めない事に気づくかと思います。

上記のような動機と実際のギャップが所以でロードバイクから離れてゆく方も、おられるでしょう。

弱虫ペダルを見てロードバイクを買って後悔③原付の方が安くて楽で速い

ロードバイクが如何に効率的な乗り物であっても、所詮は人力駆動です。

トレーニングをしていない人が乗ると大概、筋肉痛とサドルが合わない事によるお尻の痛みに見舞われ、何十kmも無理して走ればそれは苦痛になります

登りはギアを使い切って進まず、夏の酷暑では汗だくになりながら、冬の極寒では震える手足を何とか動かしながら走るのが現実です。

そして、速度も平均20km/hそこらになるでしょう。

全力で走れば瞬間的には40km/h、50km/hくらい出るかもしれませんが、それを出せるのは鍛えていなければ一瞬です。

作中のキャラクターが軽々とこなしているような高速巡航は、実際に出来るのはハイアマチュア以上です。

以上より、移動手段として考えると何一つ原付に勝てる点がありません。おまけに軽いために盗まれやすいというおまけ付き

「楽で速い移動手段」としてロードバイクを買うと、このようなギャップに見舞われることになります。

 

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弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?④後悔しないために

弱虫ペダルをきっかけにロードバイクを買って後悔しないために①他人と走る

性格によりけりだと思うのですが、他人と居るのが好きな方は、チームに入るのが良いでしょう。

大きなショップや地域に根ざした歴の長いショップだと、ショップでチームを持っている事があります。このようなチームに入ると、淡々と走る味気なさからは無縁でいられるでしょう。いつの日か「信じて、預けて、任されて、走る」という、作中の総北高校の走り方をまさに体現できる日も来るかもしれません

そこまでこってりした人間関係を望まない場合は、イベントに出ると良いでしょう。気張らない、美味しいものを食べながら楽しくサイクリングするようなイベントは沢山あります。そのようなイベントに参加することでも、淡々と一人で走る味気なさからは無縁でいられるでしょう。

弱虫ペダルをきっかけにロードバイクを買って後悔しないために②ひとりで走るなら常に目標を持つ

筆者は、基本的にひとりで乗っています。その中で大事にしているのが、常に目標を持つ事です。

ショートスパン、ミドルスパン、そして月単位のロングスパンでそれを持ちます。そして、それらを達成出来た時は自分を褒めること達成出来なかった時には腐りすぎず、どうすれば改善できるか考えること

在り来りと言えば在り来りすぎる事ではありますが、このような事を常に意識することで、味気なさは薄れます

なお、目標は速く走るだけでなくともよく、例えば、ショートスパンの目標はこの丘を登りきって景色を眺める、ミドルスパンの目標はそれを1週間続ける、ロングスパンの目標はさらにそれを続けて〇〇山を足つきなく登れるようになる…等でも良いものと思います。

真面目な目標でさえなくても良くて、肩肘張らないもので良いと思うのですが、大事なのはただ漫然と乗るのではなく、乗ることに何らかの目標を作る事であるというのは思うことです。

弱虫ペダルをきっかけにロードバイクを買って後悔しないために③見た目はカスタムできる

例えば、バーテープひとつ変えても大きく見た目を変えることができます。筆者も、気分転換で変えることがままあります。

また、似合う車体がかなり限られるようには思いますが、例えばディスクブレーキ版の赤スポークのレーシングゼロを履かせれば素人目にも「なんかすごい」自転車が出来るでしょう。

見た目に憧れてロードバイクを買ったような場合であれば、自転車の仕組みや整備についてひととおりの知識を身につけるのが良いのではないかと思います。

見た目を自在に変更出来るようになれば、自分のロードバイクをよりかっこよくする事や、より自分のコーディネートに合った自転車を生み出す事に楽しみを見い出せるのではないでしょうか。

弱虫ペダルをきっかけにロードバイクを買って後悔しないために④移動手段としてはよく考えた方がいい

上記のとおり、エンジン付きの原付等は、殆どの人にとって移動手段としては完全上位互換と言って差し支えないかと思います。

あくまでこれは筆者の経験からの目安ですが、想定している移動経路が10kmを超える、もしくは獲得標高が100mを超えるのであれば、慎重に考えた方がよろしいかと思います。ロードバイクではなく、クロスバイクを選ぶのも一手です。

なお、盗難対策としては頑丈な鍵で地球ロックするのが肝要です。盗難対策の観点からは、U字ロックで、フレームを地面に固定されたポール等に括り付けるのがベストな駐輪となります。

 

 

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弱虫ペダルを見てロードバイク買ったら後悔する?⑤さいごに

いかがでしたでしょうか。

現実的な話をすると、自転車を一旦趣味にしても、辞めていく方はとても多いです。筆者のように10年も続いているのは極わずかで、筆者より後にはじめて早々に降りていく方を沢山見てきました

しかし、少なくとも筆者は、5万円で最初に買ったクロスバイクをきっかけに世界が変わったと言っていいくらい、自転車を通じて良い体験をし続けています

合う合わないはあって、合わない人の方が多いのは事実なのかもしれません。しかし、筆者のように自転車との出会いで人生が変わることもあるかもしれません

この記事が、そんな狭間でお悩みの方の、決定の一助となれば幸いです。

 

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