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ママチャリの注油すべき場所①そもそも何故、注油が必要?
自転車屋さんにママチャリを持ち込むと、これを言われる方も結構多いかもしれません。
「チェーン錆びているよ。注油しようね〜。」
雨ざらしにしたママチャリを久しぶりに乗ると、チェーンがぎしぎしと嫌な音をたてるかと思います。これは、チェーンから油分が抜けて、チェーンと歯車同士が双方をがりがりと削り合っているために発生する音です。
また、チェーンは金属であり、油分が抜けると錆びます。錆びると、脆くなります。最悪の場合、踏み込みのトルクに負けてチェーンが折れてしまうこともありえます。
チェーンを例に取りましたが、他の金属部品も同様です。
このような事態を招かないよう、自転車には適宜、適切に注油を行う必要があります。
ママチャリの注油すべき場所②必要な場所その1:チェーン
前の段で例示しましたが、注油が必要な場所その1は「チェーン」です。
チェーンに注意することで、駆動抵抗を少なくすることが出来、快適な走行に繋がります。
上述のとおり、錆びると切れてしまう危険も皆無ではありません。定期的に注油しましょう。
頻度は、別段決まっているわけではありません。ドライタイプやワックスタイプのオイルでなければ、何週間かに1度挿せば十分でしょう。
何週間おき、というよりかは、チェーンが切れた状態の感覚を脚に覚え込ませて、それに少し近づいたかな?というタイミングで注油するのがよいです。
ただし、雨が降ったあとは速やかに水気を拭き取って、挿すのが望ましいです。
また、挿す時は、雑巾等を用いてチェーンを掃除してからオイルを挿すと良いです。
専用の洗浄剤がなければ、湿らせた雑巾等に中性の洗剤等を含ませて、チェーンを拭いていきます。
その上で、綺麗になったチェーンに、ひとコマずつオイルを垂らします。
最後に、チェーンから垂れるくらいオイルがついている場合は、その部分を軽く拭き取ります。
作業では大概黒いオイルが飛び散るので、汚しても良い服で行うと良いです。
ママチャリの注意すべき場所③必要な場所その2:馬蹄錠
馬蹄錠とは、後輪に付属している鍵です。
この馬蹄錠、錆びてしまうと鍵が回らなくなったり、回っても鍵がレールを滑らなくなったりします。
1滴程度で大丈夫なので、時々鍵穴と鍵のレールに注油を行うと、鍵がスムーズに動きます。
ママチャリの注油すべき場所④必要な場所その3:ブレーキ
フロントブレーキの、可動軸の部分に注油すると、ブレーキがスムーズに動きます。
注意すべきは、ブレーキのシュー(ゴム)には注油しないことです。
ブレーキが嫌な音をたてるからと言って、ブレーキシューに注油してしまうと、ブレーキそのものが効かなくなる恐れがあります。
ママチャリの注油すべき場所⑤必要な場所その4:変速機
変速機は、後輪についている部品です。
車種によってはそもそも変速がついていなかったり、内装変速といって機構がむき出しになっていないものもありますが、写真のような外装変速の場合は駆動軸となる部分に注油するとよいです。
注油を行うことで、スムーズな変速が期待できます。
ママチャリの注油すべきでない場所
上記で、ママチャリの主に注油すべき場所を挙げました。
ママチャリの注油すべきでない場所①ホイールのリムやブレーキシュー
上記④でも記載しましたが、ブレーキのゴム部分(ブレーキシュー)や、車輪のブレーキシューがあたる部分(リム)には注油してはいけません。
最悪、ブレーキが効かなくなります。
ママチャリの注油すべきでない場所②グリスが充填されている部分
グリスが充填されている部分は、異音が発生した際はグリスの充填を試みる場合はありますが、注油してはいけません。
グリスが残っている場合、注油することでグリスを流してしまうためです。
グリスが充填されている場所は、具体的には車輪の車軸(専門的な言い方をすれば、ホイールのハブ)、前輪を支えているフロントフォークがフレームに入っている部分(ヘッドパーツ)、BB(ペダルシャフトの軸)などです。
このような部分には、基本的に注油を行いません。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
注油を適切に行うことで、新品に近いコンディションをいつまでも保ち、快適な自転車ライフを過ごすことができます。
注油は別段難しいこともないので、是非思い立ったときに行っていただければと思います。