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ロードバイクのブレーキを左前にしてみた話。

ロードバイクのブレーキ、日本のお店で購入した製品であれば大概は右手側のブレーキレバーがフロント(前)ブレーキと対応している(以降「右前」と呼びます)と思います。

ただ、逆、つまり左手側ブレーキレバーをフロントブレーキと対応させるかたち(以降「左前」と呼びます)で組んでいけない訳ではありません。

筆者は、左前で組んだロードバイクを1台使用しています。この記事ではロードバイクの左前ブレーキの使用感について、解説したいと思います。

目次

ロードバイクの左前ブレーキのメリット①ワイヤリングが自然

ロードバイクの左前ブレーキのメリット②シフトダウンしながら減速できる

ロードバイクの左前ブレーキのメリット③手信号を出しながら減速できる

ロードバイクの左前ブレーキのデメリット①慣れは必要

ロードバイクの左前ブレーキのデメリット②停車時にフロント変速しにくい

ロードバイクの左前ブレーキのデメリット③握力問題

さいごに

 

ロードバイクの左前ブレーキのメリット①ワイヤリングが自然

※リムブレーキの場合です。ディスクはちょっとわかりません…。

キャリパーブレーキは、前から見た時、左側にワイヤーの受けがついています。

このため、ワイヤーを(車体を前方から見た時)左斜め上(=右手側ブレーキレバー)から張ると、右斜め上から張った時に比して曲がりがきつくなります。

一方で右斜め上、すなわち左手側ブレーキレバーからワイヤーを張ると、ワイヤーは大きく湾曲することなく素直な曲がりでキャリパーブレーキのワイヤー受けに到達します。

(もうちょっと余裕もたせたほうがいいかなとは思います…実用上問題はありませんが、見た目上)

このことから、左前で組む方がワイヤーへの抵抗は少ない…はずです。

はずです、というのは右前で組んでいた頃からフロントブレーキに重さを感じたことは無かったからです。

ただ、感じ取れない差ではあるものの、明らかに抵抗は少なくなっているものと思います。

 

また、リアブレーキについても、前側のアウター受けは車体(前から見た時)右側についている事から、左手側ブレーキレバーからワイヤーを張るより右手側から張る方が曲がりが緩やかになります。

リアブレーキはリアブレーキでそれほど使わないことから右前(=左後)と左前(右後)で重さの差を感じたことはありませんが、左前で組んだ時の方がワイヤーの抵抗は少なくなっているはずです。

握力が低めな人だと、左前ブレーキの恩恵をより強く感じられるかもしれません。

 

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ロードバイクの左前ブレーキのメリット②シフトダウンしながら減速できる

個人的に左前ブレーキのメリットとして一番大きいのがこれだと思っています。

右手でリアをシフトダウンしながら、左手でフロントブレーキを使って減速できることです。

特にくだりコーナーの前や、あとは信号待ちで停車する時に便利です。

右前だとリアをシフトダウンさせた後でフロントブレーキを引くといった具合で、二動作をバラバラに行う必要がありますが、左前であれば同時並行で操作できることから、レバー操作にかかる時間を縮減できます。

些細な差ですが、レバーを操作している秒数が減ると、よりストレスフリーに感じます。

 

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ロードバイクの左前ブレーキのメリット③手信号を出しながら減速できる

車が後ろにいる際など、右手を斜め下にかざして停止を示しながら、左手でフロントブレーキをしっかり操作できます。

停止の手信号は出さないと追突されかねないシチュエーションがそれなりにあると思っていますが、停止の手信号を出すときというのは当然自分自身も止まるときです。

左手で出せばいいという意見もあるかと思いますが、経験則上右に出した方が意図を解してもらえることが多いように思います。

そういう点で、左手でフロントブレーキをしっかり効かせながら右手で停止の手信号を出せるというのは左前ブレーキのひとつのメリットだと考えています。

 

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ロードバイクの左前ブレーキのデメリット①慣れは必要

日本で生まれて育った人であれば、大概の人は右前に慣れ親しんで育ってきたものと思います。

右手ではできる微妙な力加減も、左手では最初はできないことも多いと思います。筆者自身最初はおっかなびっくりでした。

また、パニックブレーキなどで咄嗟に左を引けるか…という問題もあります。一旦慣れてしまえばいいのですが、それまでは充分に練習する方が良いものと思います。

 

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ロードバイクの左前ブレーキのデメリット②停車時にフロント変速しにくい

停車しながらフロントブレーキをかけて後輪を持ち上げて変速すること、それなりにあると思います。

左前だと左手側レバーを引きっぱなしにしながら後輪を持ち上げることになるので、持ち上げながら左手側の変速レバーを操作することはできません。

停車時にフロントを掛け替えることはそうそう多くないと思いますが、いざやろうと思った時は苦労します(大概諦めます)。

 

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ロードバイクの左前ブレーキのデメリット③握力問題

右利きであれば、右の方が握力が高い人が多いのではないかと思います。

右手と左手で握力が大きく違う場合、右では出せる制動力が左では出せない可能性もあります。

 

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さいごに

いかがでしたでしょうか。左前には良い点悪い点両方ありますが、この記事を読んでいただいて、左前の方が向いているかも…?と思った方がおられましたら、是非試してみてください。

 

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※画像の一部は「いらすとや」様よりお借りしています。

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