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【整備の部屋】ハンドル周辺-ブレーキレバーの角度調整(難度:★★☆)

「整備の部屋」では、ロードバイクやクロスバイクの整備に関わる情報を発信します。

⚠自転車は命を預ける乗り物です!少しでも不明な点、不安な点があれば、ショップ等信頼出来る人に確認してください!

目次

はじめに:ロードバイクのレバーの角度調整の必要性

ロードバイクのレバーの角度調整について①:レバーを「送る」「しゃくる」

ロードバイクのレバーの角度調整について②必要な工具

ロードバイクのレバーの角度調整について③実作業

 

はじめに:ロードバイクのレバーの角度調整の必要性

ロードバイクのレバーの角度調整は、

・前傾姿勢の深さの調整

・ブレーキレバーへの指のかかりの調整

・ハンドリングの応答性の調整

のために行うことが多いものと思います。

このあたりに問題点を感じる場合、試してみてください。

 

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ロードバイクのレバーの角度調整について①

レバーを「送る」「しゃくる」

レバーの角度に着目し、レバーの親指と人差し指がかかる部分を水平に近づける方向に角度調整することを「レバーを送る」と言います。

逆に、レバーの親指と人差し指がかかる部分を上向きに角度をつける方向で調整することを「レバーをしゃくる」と言います。

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①しゃくる②送る
レバーを送ることによる効果

ハンドルを送ると、一例としては以下のような効果が生まれます。

・レバーが遠くなる

・下ハンドルからのブレーキレバーが近くなる

 

これらにより、以下のようなことが発生します。

・レバーをブラケットポジション(上側から持つ)で握った時の前傾が深くなる

・レバーをブラケットポジションで持った時の、ブレーキレバーへの指のかかりが悪くなる場合がある

・レバーがフロントフォークから遠くなるため、ブラケットポジションで持った時のハンドリングが安定傾向になる。

・下ハンドルからブレーキレバーへの指のかかりが良くなる

 
レバーをしゃくることによる効果

レバーをしゃくると、一例としては以下のような効果が生まれます。

・レバーが近くなる

・下ハンドルからのブレーキレバーが遠くなる

 


これらにより、以下のようなことが発生します。

・レバーをブラケットポジションで握った時の前傾が浅くなる

・レバーをブラケットポジションで握った時、ブレーキレバーへの指のかかりがよくなる

・レバーがフロントフォークから近くなるため、レバーを持った時のハンドリングが機敏になる

・下ハンドルからブレーキレバーへの指のかかりが悪くなる

 

 

レバーを送る・しゃくることによる効果は一例としてこのようなものがあります。変更前後が極端なポジションであれば話は別ですが、基本は概ね上記に収まるものと考えます。

また、ハンドルの角度調整を併せて行うこともできます。

 

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ロードバイクのレバーの角度調整について②必要な工具

ロードバイクやクロスバイクのレバーの角度調整に必要な工具は、オーソドックスなものであれば以下の通りです。

アーレンキー or トルクレンチ(必須)

所謂六角レンチです。ロードバイクやクロスバイクのレバーの固定では、5mmが多いです。

アルミハンドルならともかく、カーボンハンドルを使うならば締め付けトルクを管理できるトルクレンチを使うのが望ましいと考えます。

 

(カンパニョーロ・型式にもよる・シマノは不要)トルクスレンチ

カンパニョーロのエルゴパワーの場合、特に古いものだと星型のトルクスネジが使われている場合があります。

アーレンキーでは回せないので、トルクスレンチが別途必要になります。

 

長定規、ビニルテープ(あると便利)

取り付けした2つのブラケットの角度が左右でズレていないか確認する際、これらのものがあると便利です。

 

水平儀、角度計(あると便利)

綿密に何度調整したいと考えている場合は、これらが必須となります。

ただ正直なところ、筆者はフィーリングで調整しています。

ちょっとだけ調整して違和感があればまたちょっと調整して、を繰り返して納得のいくポジションを出しています。

 

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ロードバイクのレバーの角度調整について③実作業

ここから先は実際の作業です。シマノSTIレバーの場合です。

(1)レバーのブラケットを剥ぐ

ゴム製のブラケットフードは、剥げるようになっています。

レバーをハンドルに固定しているネジはこのブラケットフードに隠れているので、まずは剥ぐ必要があります。

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このネジを回せるところまで剥げばOKです

 

(2)アーレンキーでネジを緩める

ブラケットフードを剥いだら、ネジを緩めます。

ネジは反時計回りで緩みます。また、時計回りで締まります。水道の蛇口と同じです。以前に質問されたことがあったので一応記載。

ある程度緩むとブラケットがぐらつくと思います。ぐらついてきたらネジは緩め切らずに、そこでストップ。

完全にネジを抜いてしまうと、ブラケットをハンドルに固定しているリングがブラケットから抜けてしまいます。そうなった時は、ブラケットをリングに押し込みながら、ネジを締めます。

 

(3)(場合により)バーテープを剥がす

微調整であれば剥がすまでせずとも済む場合もありますが、調整幅によってはバーテープを剥がす必要があります。

注意点としては、粘着テープでしっかり張り付いているバーテープを一旦剥がしてしまうと、再利用が難しい場合もある点です。

その点から、レバーの角度調整はバーテープを交換する時に併せて行うとよいものと思います。

 

(4)レバーの角度を変更する

お好きな角度にレバーの角度を変更してください。

 

(5)レバーの固定ネジを締める

ここだ!という角度が見つかったら、レバーの固定ネジを締めましょう。

シマノのマニュアルで指定されている締め付けトルクは6-8Nです。

アルミハンドルはともかく、カーボンハンドルは締め付けトルクを間違えると折れかねないので、トルクレンチを使うのが望ましいです。

トルクレンチは安いものであれば数千円で購入できます。ヘルメット同様安全のための投資と考えて、1本持っておくとよいものと思います。

 

(6)レバーが左右対称で取り付いているか確認

パッと見では左右対称に取り付けたつもりのレバー、しっかり見ると案外左右でズレていたりします。

色々なやり方があると思いますが、自分はビニールテープや長定規を用いて、

・上から見た時、左右のブラケットフードのつけね及び先端を結んだ線が、ハンドルと平行か

・上から見た時、左右のブラケットフードの先端を結んだ線は、ハンドルのセンターを中心に左右対称となっているか

・前から見た時、左右のブラケットの上端と下端を結んだ線はハンドルと平行か

・前から見た時、左右のブラケットの上端と下端を結んだ線はハンドルのセンターを中心に左右対称となっているか

を確認しています。概ね実用に問題ない程度には左右対称に取り付けできていると思います。

 

以上で作業は修理となります。

 

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