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前乗りの救世主・ISM PN3.0を使ってみたのでインプレしてみる

       

最近、サドルを変えました。

「ISM」の「PN3.0」です。

先端がぱっくりふたつに割れた、独特な形状のサドルとなります。

しばらく使用して、上品山や泉ヶ岳でもベストを出せる程度には使い慣れてきたのでインプレします。

 

目次

はじめに:ISMとは

サドルの先端が割れていることによる効果1 男性機能の保護

サドルの先端が割れていることによる効果2 前乗りのしやすさ

ISMのサドルの弱点1 ちょっと重い…

ISMサドルの弱点2 慣れるまでは脚のつけ根が痛い

最後に

       

はじめに:ISMとは

ISM Saddles | Bike Seats for Comfort and Performance

公式サイトは上記のとおりです。

ISMは 「Ideal Saddle Modification」の略。

コンフォートすなわち快適で、かつパフォーマンスを発揮出来るサドル、というのがキャッチコピーです。

1番上に書いたとおりですが、ISMのサドルは先端部が真っ二つに分かれているのが特徴です。見た目は…地学の教科書に出てくるアノマロカリスさんのようです。

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サドルの先端が割れていることによる効果1 男性機能の保護

この特徴的なサドルの先端割れ、先ずは男性機能の保護に有益との事です。

2006年にドイツのハンブルグ大学で実験された際には、ISMのサドルは会陰部における血流の流れが低下しないという結果になったとのこと。

サドルによる男性機能の低下については事実とする主張、事実でないとする主張の両方が見受けられます。

しかし、初心者の頃とはいえサドルで股間が痺れる感覚を持ったことが皆無ではなかったので、個人的には因果関係皆無ではないのではないかなと思っています。

私のように、そのあたりを気にされる方にはおすすめできるサドルです。

ISMのサドルを実際に使用してみて、股間へのストレスはほぼ皆無に近いです。

 

男性機能の保護と題しましたが、女性でもサドルに悩まれる方は多い印象です。

股間部分のダメージでお悩みの方であれば、男性だけでなく女性にもおすすめできるのではないかな?と思います。

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サドルの先端が割れていることによる効果2 前乗りのしやすさ

このサドルは、先端まで割れています。このため、先端まである程度の太さが確保されています。

これにより、サドルの先端に着座することが可能です。

ショートノーズサドルとしてセライタリアのSP-01 BOOSTも使っていますが、ISMの方が着座位置は断然前にできます。

SP-01でセットバックゼロのシートポストを使ってもまだ、セットバック30mmのポストにセットしているISMよりは後ろ乗りです。

正確に言えばSP-01でもISMと同じ場所に座ることはできますが、できるだけでとてもペダリングをできるような具合ではありません。細い先端がお尻に刺さります。

ISMは元々トライアスロン等でよく使われるサドルですから、ロード用サドルより前乗りに向いているのは当たり前といえば当たり前です。

しかし、近年ロードバイクでも前乗りする方が増えているように思います。それにあわせてショートノーズのサドルなども出てきましたが、上記のとおりISMはショートノーズサドル(のうち、少なくともSP-01)より着座位置を前にできます。

ゼロオフセットのシートポストを用いてもなお着座位置を前にしたいと感じる方がおられましたら、是非一度ISMのサドルを使ってみてください。

 

また、このサドルは前乗り前提のため、先端までしっかりクッションが入っています。東北ではガレた道を走ることも多いですが、かなり振動吸収してくれるので路面のギャップにペダリングを荒らされることが減りました。このサドルの副次的な良い点だと感じます。

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 △GIOS AEROLITE純正サドルとの比較。純正の方は浅めに座っても「GIOS」の文字がある辺りまでで、それ以上浅めに座ると着座部分が細すぎるせいでペダリングがしにくいと思います。

一方、PN3.0は先っぽに座っても問題ありません。着座位置の違いがわかりやすいと思います。

 

 

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ISMサドルの弱点1 ちょっと重い…

自分が使っているPN3.0は255g。よく使われるサドルは150g程度でしょうか。

100g程度重くなります。たかが100g、されど100gです。気にする人は気にする重量でしょう。

自分が鈍感なだけかもしれませんが、ダンシングへの影響はあまり感じません。

普段からサドルバッグをつけていてサドル周りが重いことに慣れきっているため、100g程度ではどうということもないのかもしれません。

ただし、サドル周りが軽いことに慣れている人には影響があるかもしれません。

 

自分の場合、事実としてこのサドルを使うようになってからヒルクライムのタイムは明らかに速くなりました。100g差を甘受しても適切なポジショニングが速さに繋がると考えています。

 

また、ツーリングする人など100gを気にしない方にはオススメです。前述のとおり割としっかりクッションが入っているので、慣れればお尻も快適です。

 

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ISMサドルの弱点2 慣れるまでは脚のつけ根が痛い

 ISMのサドルは、会陰部を逃がす分、太ももの付け根部分で体重を支えることになります。

結局慣れの範疇であって1週間もすれば慣れるものではありますが、最初は脚のつけ根が痛いと感じるかもしれません。

少なくとも今まで使ってきたいくつかのサドルでは感じたことの無い部分が、最初は痛くなりました。

 

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最後に

あまり使っている人を見ないですが、ISMのサドルは隠れた逸品だなと感じています。前乗りして、前傾を深くするような走り方を多用される方で、今のサドルに違和感をお持ちの方は是非お試しください。

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