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目次
はじめに
クロスバイクはスポーツ自転車の入門を背負うジャンルとして沢山の種類がありますが、実際に初めてクロスバイクを買う人が検討する車体は、そのうちごく僅かであることが多いです。
今日は、これからスポーツ自転車を買おうとしている人の候補にはあまり上がらない事が多いと思われる車体でありながら、個人的にオススメできる「ジオス ミストラルクロモリ」について紹介したいと思います。
まず、ジオスって?
ジオスはイタリアの自転車フレームメーカーです。
イタリアのメーカーといえば、2010年代の常勝チーム"イネオス"が使う"ピナレロ"、チェレステと呼ばれる特徴的な水色が瀟洒で、歴史も長い"ビアンキ"、昨年ジロ・デ・イタリアに出場した日舗のチームバイクのメーカー"デローザ"など(挙げるときりがないので割愛します。割愛したメーカーの車体に乗っておられる方、すみません)があります。
ジオスは、ロードバイクの世界では、他のイタリアメーカーに比べてあまり目立つ方では無いと思っています。
それは、"世界的なビッグレースで活躍していないから"です。
※現在の話です。過去はツール・ド・フランスをはじめ、大きなレースでも度々見かけられたメーカーでした。
しかし、あまり目立たないメーカーだからといって製品の質が悪いようなことはなく、けして他メーカーに劣らない高品質なフレームをリリースしています。
ちなみに公式HPはこちらです。
ジオス ミストラルクロモリの良さ①お洒落
クロスバイクに乗る目的って、なんでしょうか。
フィットネスを楽しみたいという人や、より楽な移動手段として欲しい人など、
いろいろなモチベーションで購入される方が多いと思いますが、ライトユーザーほど重視するのが"見た目"だと思います。
サイクルウェアでビシッとキメることを前提にデザインされたロードバイクは"かっこいい"方向にデザインされていることが多いですが、"かっこいい"車体は私服で乗るのには合わないことも多いです。
その点、ジオスは"かっこいい"よりは"おしゃれ"方向にデザインを重視しているメーカーです。
"ジオスブルー"という落ち着いた濃い青がメーカーのカラーで、全般に、私服で乗るのにも合うデザインです。
ジオス ミストラルクロモリの良さ②クロモリという素材
よく各所でオススメされる"エスケープ"シリーズ(自分も乗っていました)をはじめとして、クロスバイクはアルミをフレーム素材としたものが多いです。
アルミフレームは一般に軽量で反応性に優れますが、その反面、経年劣化が早いです。
使い方や、乗り手のスペックにもよりますが、間違いなく言えるのは、"一生もの"では無いです。
その点、ジオス ミストラルクロモリの素材は、名前が示すとおり"クロモリ"です。
クロモリとは、言い換えれば"鉄"です。
一般にアルミより重いことから、ロードレースの世界からは姿を消しました。
ジオスミストラルクロモリも、同名アルミフレームより多少、重いです。
しかし、ママチャリとクロスバイクなどの差ほど懸絶しているわけではなく、3×8速で非常に軽いギア比まで用意されているので、1km/h単位の速度を気にしなければ、重量の差が響く場面というのは少ないでしょう。
ミストラルアルミでは余裕だけど、ミストラルクロモリでは辛いようなそんなシチュエーションというのは、考えにくいです。
クロモリは、耐久性の面では他の素材を凌駕します。
サビさせないように気を使えば、(乗り手の重量が重過ぎたりしなければ)一般に長年使える素材です。
30年もののアルミフレームは流石に怖くて乗れませんが、30年もののクロモリフレームであれば、いまでも乗っている人が一定数います。
本当に一生ものであるかとまでは言えませんが、アルミよりも断然長持ちするクロモリフレームは、長年の愛車となってくれる可能性が高いです。
見た目もおしゃれですし、長いお付き合いをしたい彼氏彼女に、ちょっと豪華なプレゼントとして贈るとか、ペアで購入するなどというのも良いのではないかな?などと思ったりします。
ジオス ミストラルクロモリの良さ③絶妙なお値段
お値段、税抜55,000円です。
定価では55,000*1.1=60,500円ですが、実売5万円台でしょう。
アルミのミストラルよりは4000円高いですが、耐用年数の差を考えると、この差は簡単に埋まるものと思います。
クロスバイクは6万円に入ってくると、少々高いなというイメージがありますが、実売であれば5万円台であろうミストラルクロモリは、上手な価格設定だなと思います。
ジオス ミストラルクロモリの良さ④整備性
クロモリフレームを出しているメーカーは結構ありますが、その多くがスポーツ自転車専門店扱いで、一般的な自転車店では取り扱っていないメーカーのものです。
自転車屋さんは他店購入お断りの場合さえあり、仮にOKでも自店で取り扱っていないメーカーの小物などは、調達できない場合が多いです。
この点、ジオスは大型チェーン店クラスであれば結構置いてあることが多く、近くの自転車屋に持っていけば小物を簡単に調達出来る場合が多いです。
また、変速関係部品などがシマノで組まれており、サードパーティ製品を使っていないのも、ミストラルの美点です。
シマノ製品は調達面で他社製品を圧倒的に凌駕しています。
マニュアルも懇切丁寧に用意されているため、万一不具合があっても、同じ部品を調達して、マニュアルを見ながら修理するのが容易です。
純正がサードパーティー製品だと、規格の勉強から始めなければならないことも多く、そうすんなりといかない場合も多いです。
余談:筆者もジオスです
余談ですが、筆者もジオスに乗っています。
カーボンフレームの「エアロライト」です。
クロスバイクはエスケープR3で、5年弱乗りましたが、こちらに乗り換えました。
カーボンフレームでは比較的安価ですが、一応コロンビア籍のプロチームが使っていた機材です。
あまり話題に上らない車体だなと思いますが、ちょっと奮発できるのであれば、是非候補に入れてみてください。
そういえば、ミストラルクロモリのページを貼っていませんでしたので、最後に▽